気がつけば8月ももう後半に入り、ケステブログもすっかり久しぶりの更新になってしましました。最終更新が約1ヶ月前。。。お休みしすぎました。この間、暫く田舎に行ったり、ウルギーを離れたりと、いろいろと変化があった今日この頃です。

 

さて、今回はカザフの織りの技術「テェルメ」について、書いてみたいと思います。
 
 
↓テェルメによって作られた紐

 
 
実は、このテェルメの作り方、何度か目にしているものの、なかなか理解できず。ですので、まだ説明が至らない部分も多いかと思うのですが、それに関しては今後も追記していきたいと思っています。
 
 
テェルメを作る為に絶対必要なものは、
毛糸とこちらの吊るしです。

 

あとは、
文様を描いていく為の手順を正確に思い浮かばせることができる頭脳。笑
 
 
以下では、2011年にマナイ家で撮影した写真を利用して説明したいと思います。
まず、三本の釘を地面に打ち付け、その釘に糸を順に巻き付けていきます。
 
このときは3色の糸を使いました。赤、ピンク、黄緑の糸です。
まず、赤い糸のみを、ぐるぐると巻き付けます。
この赤い糸は、テェルメの縁の部分になります。
 

その後、ピンクと黄緑の糸を、赤い糸同様にぐるぐると巻き付けていきます。

 
 
三カ所の釘のうち、一カ所だけは釘に木材を寄せておき、黄緑とピンクの糸をここでわけます。

 

糸を巻き付けていく途中で、木材に糸を別の糸でしっかりと固定していきます。
ここでは、白い糸を使用して固定していますね。
ピンクと黄緑の糸を巻き終わったら、最後にもう一度、赤い糸を巻き付けておきます。

 
 
そしてもう一本、木の棒に色の糸を巻き付けて固定し、
一カ所の釘と、木材を地面から引き抜いて、準備完成です。

引き抜いた木材には、予め糸と金属の棒がついていて、今度はこれを吊るして、こんな体制にします。
 
 
準備ができたら、いよいよ織り始めます。
ここまでで準備してきた糸は、「縦糸」となります。
まずは縦糸を、上下にわけ、模様を浮かび上がらせるために何らかの細い棒で縦糸の一部分をすくいとり、上下にしっかりとわけます。わけたら横糸をはさみ入れ、一段一段織っていきます。
 
 
この作業の繰り返しによって、織られていきます。
 
 
 
これは3色の糸で作られていきますが、糸の色がもっと多いとこんな感じ。。。
以下、2012年に撮影した写真を載せてみますと、
 
より太い、より鮮やかな紐がつくられていくわけです。
 
 
すっごい太い紐になると、こんな感じ。。。
幅33cm、長さ11m!!!!!!!!
ウイの上部をぐるっと1周して巻いちゃうくらいの長さです。
きれいだけど、これ作るのにどれくらい時間かかったんだろうと思うと、
すごいとしか言えない。。。
 
 
当たり前のように、大抵の家庭ではこれが手作りされ、使われています。
お店で買うわけではないのですよ。
 
 
ちなみに、テェルメ紐の裏面、横はこんな感じになってます。
<裏>

<横>
 
 
 
尚、テェルメの作り方につきましては、文章だとわかりにくい部分が多いかと思いましたので、動画をyou tubeにUPしてみました。詳しくご覧になりたい方は、下記URLに是非アクセスして見てみてください。動画は慣れて無く、あまりうまく撮れていないのですが。。。

<2011年9月撮影>
<2012年5月撮影>
 
<2012年5月撮影:ショート版>
 
 
 
ううーーーん、もっとじっくり作り方みて、自分でも作ってみたいなぁ、なんて、無謀にもちょっと思ったりして。かっこいいなぁ。