バヤンウルギー県にきて割とすぐ、サグサイ村にいってきました。
サグサイは、中心市ウルギーから30km~40kmほど離れたところに位置する村です。
山道を車でごとごと移動して、だいたい1時間くらいのところです。
 
サグサイ村は秋になると、たくさんの観光客でにぎわいます。
観光客の目的は、「イヌワシ祭り」をみること。
鷹匠は、サグサイ村の観光名物です。
 
 
秋は沢山の外国人観光客によってにぎわいをみせるこの地ですが、
春はというと?
 
 
とっても静かでゆったりとした時間が流れていました。
 
 
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今回私は、マナイさん一家のところにお邪魔しました。
去年の秋にも1週間ほどお世話になったところです。
 
マナイ家では、ご主人のマナイさん、奥さんのチョルパンさん、それに、娘1人、息子1人が同居してます。
 
マナイさん夫婦の間には、10人も子どもがいるのですが、成人した子達はすでに結婚して家を出ていて、小さな子ども達は村の学校(寮)で生活しています。
 
(マナイ家こどもたちと親戚の子ども。休日は学校から戻ってくる。)
 
マナイさん一家のすぐ隣には、共同で家畜を管理している親戚の若夫婦が住んでます。秋には4世帯で家畜を管理していましたが、春は2世帯。どうも、夏秋以外の季節は、一部の人(お年寄り)は田舎を離れて町生活を送るようです。
 
 
今回の滞在も1週間でしたが、その間、彼等には大変お世話になりました。
 
 
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さて、春は、屠殺や搾乳など仕事が多い秋に比べると仕事も少なく、
マナイ家のみなさんもゆったりと過ごしていました。
 
 
春の一日をちょっとみてみますと....
 
 
日が昇り始める6時頃、
家畜に草や餌を与えて放牧に出し、牛の搾乳をします。
 
 
日中は、放牧に出した家畜の様子を見にいったり、
近くの川に生活に必要な水を汲みにいったり、
燃料(乾燥した牛の糞)を探しにいったり。
 
 
夕方、家に残ってた仔家畜を放牧に出し、
暗くなった頃に、全ての家畜を小屋に戻します。
 
 
仕事のない空いた時間には何をしているのかというと.....。
 
 
子ども達はボール遊びをしたり。
 
 
お母さんはゆったりお茶飲んだり、刺繍したり。
 
 
お父さんはごろんの寝転がったり、たまに歌をうたったり......。
 
 
 
"春"といっても、標高平均2000mのサグサイ村の春はまだまだ寒い。
ダウンジャケットなんて大げさかな、と思ったけど、
持っていって正解でした。
 
 
ときどき、息継ぎするのも目をあけるものやっとな位な強い風が吹きます。
しかも、冷たい....。家畜たちも、壁によりかかって、
「ちっ、寒いなぁ」って顔して(るようにみえ)ました。
 
 
こんな感じ。
 
 
そんなサグサイの春でした。