ウルギーに住んでいて、実は気になって仕方が無かったもの。それは。。。
 
 

カザフの女性が頭に巻いているこの「スカーフ」です。カザフ語で、チュト(шыт)と呼ばれます。宗教による習慣なのでしょうか、カザフ人としての習慣なのでしょうか。こちらの女性は結婚すると頭にスカーフを巻きます。そのスカーフの綺麗なこと。
 





モンゴルの方でも、田舎では巻いている人もいますが、ウランバートルでは全くと言っていいほど目にする事はありません。それに比べて、カザフの場合は田舎だけではなく、町中でも頭にスカーフを巻いている女性をよく目にします。
 
カザフ女性が用いているこのスカーフ、サイズは80cm×80cm〜100cm×100cmなどやや大きめがよく使われているようです。日本のお店などでこのサイズを探しても、なかなか見つからないのです。でも頭に巻くにはこれくらいの大きさがないと、いまいちだったり。素材は綿やウールがほとんどです。中にはシルクのスカーフも見られます。柄は色鮮やかな花柄が多いのですが、中にはこんなものも。
 
 
 

き、きのこ柄!むぅ。かわいい.....。
 
 
スカーフは、婚資のひとつとして、家同士交換されるものに含まれていることもあります。綺麗なスカーフを贈られたときは、みなさんとっても嬉しそうです。現在、ウルギーで見られるスカーフは、中国やトルコ、カザフスタンから入ってくる物が主なようです。トルコは元々スカーフを巻く習慣があるせいか、トルコから入ってくるスカーフは色鮮やかでデザインが綺麗なものが多く、カザフの女性たちも好んで使用しているようです。社会主義時代はどこから入っていたのかな、カザフスタンや新疆の人達もこういうスタイルなのかなとか、カザフ女性のスカーフ使いの在り方や歴史にも色々興味がわいています。
 
 
日本でスカーフというと、首に巻くとか鞄に結びつけて飾るとか。こちらのように頭に巻く事は滅多にないのですが、彼女達をみていて無性に巻きたくなってしまった自分。思い切って巻いてみました。未婚だけど巻いて怒られないかな。。。と、最初はちょっとドキドキビクビクしてたのですが、特に家の人にはつっこまれなかったので、思い切ってそのまま街に出てみる事に!街で会った友人達には、「おお!いつからカザフのおばちゃんになったの?!」なんて言われてしまいました。笑 
 
 
 
 
春は砂埃がひどく、秋冬は頭が冷えて寒くなるここウルギーでは、かなり便利なアイテムです。