ずいぶんご無沙汰してしまったblogの更新です・・・

 

2019年8月に誠文堂新光社様より『中央アジア・遊牧民の手仕事 カザフ刺繍 伝統の文様と作り方』という本が発売されましたので
お知らせいたします。わたしKECTE管理人の廣田千恵子と、その師匠のカブディル・アイナグルの共著です。

 

発売されて約1か月が経過しましたが、すでにお手にとってくださった方からいろいろとご感想をいただきうれしくおもっています。

とくに、文様の種類が豊富、写真がきれい、内容が充実しているといったご感想をいただき、アイナさんも喜んでいました。

(アイナさんは完成した本をみて「これ本当に私が縫ったのかしら、自分でも信じられない・・・」なんて言ってました。笑

 

この本を出すにあたり、お世話になりました全ての皆様に心からお礼申し上げます。

カザフのことはなにひとつわからなかった私にカザフ文化を教えてくれたウルギーの皆様、

本の製作のきっかけとなった招聘プロジェクトを支援してくださった皆様、

本の製作メンバーである師匠のアイナグル、編集長の至田様、デザイナーの三木様、カメラマンの鈴木様、そして本を出しませんかとお声掛けくださった編集の春日様。本を作ることは私にとってはじめての経験であり、このメンバーで一緒に本を作っていく過程は私にとって大変勉強になりました。

本当にありがとうございました。

 

そして、もうひとり。この本を作るきっかけとなった2018年のアイナグルさん招聘企画で私たちを助けてくださった、NPO法人しゃがぁの西村様。

実は、アイナグルさんを招聘するとき、西村さんが助けてくださったからスムーズに招聘することができたのでした。

西村さんは、招聘だけではなく、私がこのカザフという人々と関わるきっかけを与えてくれた恩師です。

 

思えば2008年の冬に西村さんのカザフ冬鷹匠ツアーに参加したことからはじまり、大学院進学を迷っていた私の背中を押し、2012年からフィールドワーク留学をすることになったときも出発前にこのWEBサイトを立ち上げてくださり(このWEBサイトは私にとって宝物です)、私が2015年からしゃがぁのスタッフとしてお世話になった時は全国コンサートツアーのかたわらカザフ刺繍ワークショップの開催を企画してくださり、そして今、再び大学院で学びたいと言い出した私を応援してくださった・・・

 

私がこの道に入るにあたって、間違いなく一番お世話になった人です。

今回こうして本を出すことができたのは、本当にたくさんの皆様の支えのおかげです。

言葉ではとてもいいつくせない想いでいっぱいなので、

言葉だけではなく、これからももっともっと続く私の行動ひとつひとつでこの気持ちを表していきたいと思います。

 

表現者としても、フィールドワーカーとしても、研究者としても、どれにしても未熟な私ではありますが、

これからも一層、がんばります。

 

この本が、一人でも多くの方の手にとってもらえますように。

そして、これはアイナグルさんの願いでもありますが、カザフ刺繍がたくさんの人々に愛されるものになりますように。

 

秋以降には展示会、イベントなどもおこなう予定です。

どうぞ、ご期待ください。

 

廣田千恵子