カザフの民族衣装は、男性のものも女性のものも共通して、伝統的なカザフ文様がたくさん施されています。民族衣装は、普段は着用している人をあまり見ませんが、祭りなど特別な行事の際になると多くの人が着用している様子を見る事ができます。民族衣装の文様は、貼付けられているものがほとんどですが、かつては一つ一つ丁寧に刺繍が施されていたといわれています。
★男性の衣装について
男性は、チャパン(шапан)と呼ばれる長いコートを着用します。
チャパン全体、特に、襟の部分と袖の部分に文様が施されています。
銀の装飾がついたベルトを腰に巻いて締めています。
よく見られる帽子は、主に2種類。ひとつは、タキヤ(тақия)と呼ばれる平べったい帽子(下の男性が冠っているもの)。帽子全体に刺繍が施されています。最近では、ミシンで刺繍を施したものが多く見られるようになりました。
チャパン全体、特に、襟の部分と袖の部分に文様が施されています。
銀の装飾がついたベルトを腰に巻いて締めています。
よく見られる帽子は、主に2種類。ひとつは、タキヤ(тақия)と呼ばれる平べったい帽子(下の男性が冠っているもの)。帽子全体に刺繍が施されています。最近では、ミシンで刺繍を施したものが多く見られるようになりました。
もうひとつは、アバライ•タマック(абылай тымақ)と呼ばれる帽子で、少し上の方に出ている形が特徴的です。
冬の男性の帽子には、きつねなどの毛皮が使用されます。
かつては、コートやズボンを、革でつくり、その革に刺繍を施したと言われていますが、最近ではそういった服はめっきり見なくなりました。(以下、革の服の写真は、モンゴル国バヤン•ウルギー県の博物館にて撮影したもの。撮影日: 2012年5月16日)
他にも、こんなに豊富な種類の衣装が見られます。
★女性の衣装について
女性も、男性と同様、日常生活においてはあまり民族衣装を着ることはありません。
既婚のカザフ女性は、頭にスカーフを巻いて生活しています。額にあたる部分をひと折りして着用できるくらいの大判のものを使用している人が多いです。模様や色も派手なものが多く目立ちます。町中でも田舎でも着用している様子が見られます。(スカーフに関する詳細は、blogへ。)
年配の女性のことを、ケンピルと呼びます。この年配の女性は、頭を白い布で覆います。この布は、前の部分と後ろの部分とが分かれていて、前の刺繍が施されている部分のことを、キメシェック()といいます。後ろの布のことを、チュラウシ(шылауыш)と呼びます。
ちなみに、年齢や地位などで、巻き方がやや異なると聞いた事があります。
以下、他の女性の衣装です。民族衣装、および日常生活で着ているものなど。
★子どもの衣装
こちらは、子供服です。カザフのナーダム(祭り)やイヌワシフェスティバルのときに撮影したものです。
余談ですが、家畜たちにも綺麗な刺繍布や織り布がかけられることがあります。
こちらは、ドレスアップしたらくださん。
馬の背には、こういうものをかぶせるようです。(ウルギー市の博物館の展示より)
《カザフ人の衣装:文責》カザフ情報局ケステ管理人 廣田千恵子
最終更新日: 2013年9月13日