blogを更新せず、ご無沙汰しています。あっという間に2月になってしまいました。
1月末に、ウルギーを離れ、再びウランバートルに入りました。移動したり、他にもやらなくちゃいけない事が重なってたりで、なかなかゆっくり文章を書けない状態です。色々ここでご紹介したいことが山のように積もってます。焦らずやってきます。のんびり。
今回のウランバートル入りは、もうすぐモンゴルが旧正月「ツァガーンサル」を迎えるということもあり、その様子を見にやってきました。流れるTV放送はすっかり正月ムードです。モンゴル人のご家庭では、モンゴル料理「ボーズ」(小龍包のような蒸し餃子。中には羊肉が入ってて美味しい。)を大量に作っているところが見られます。はやくボーズ食べたいなぁ。
それにしても、ウランバートル、寒いです。先日は街を歩いてたら、本気で鼻がもげるのではないかという位の猛烈な寒さに襲われました。危険。道路は凍ってしまい、あちこちで衝突事故やスリップ事故が相次いでいます。この間はプリウス2台が正面衝突しているところを見ちゃいました。あーあ。
ウルギーは、寒いといっても平均気温はせいぜいマイナス15~20℃でした。ところがUBの最低気温はマイナス30℃前後。おまけに冷たい風も吹いてくる。鼻の頭とか耳とかに風があたると痛いのです。さらに寒い日は、町中煙がもくもく出ている状態で、特に夜出歩くと息苦しい感じです。外に出てもいいことなし。なので、もっぱら、引きこもって出来る事ばっかりやってます。
下の写真は、ウランバートル市内の様子です。車内から撮影したので、わかりにくいかもですが。なんとなく、曇った感じです。
こちらは、火力発電所近くで撮影した様子。
ウランバートルに入ってきてびっくりしたこと。ちょっとずつではありますが、また物価があがっているように感じられました。事実、旧正月明けには公共バスの値上がり(400tg→550tgへ)が予定されています。聞いた話ですが、ロシアでガソリンが値上がりするたびに、モンゴルの物価があがっているとか。しかしながら、モンゴルの労働者の給料があがることは無く、苦しい状況が続いているそうです。一度あがってしまった物価は、簡単には下がらないし、この先の経済に不安を抱えているモンゴル人も多いようです。
もうひとつ、びっくりしたことは、建設中のビルの多さです。近年、深刻な問題となっているウランバートル市内の人口増加、および人口増加に伴う住居不足への対応でしょうか。あちらこちらに建設中のビルが見られます。
近年、多くのモンゴル人が田舎を離れ、都会に住み移りましたが、住むところが無く、郊外にゲルをたてて住むようになりました。これがいわゆる、ゲル地区です。しかし、ゲル地区の人口が増えるにつれて、そこから出てくる煙(石炭を燃やす事で暖をとっているため煙が出る)が増え、深刻な大気汚染を引き起こしています。そこで、この大気汚染への対策として、マンションを建てて、そこに人々を住まわせようとしているようです。政府は、住民から土地を買い上げ、そのお金でマンションに入れるようにしようとしているようですが、果たしてうまくいくのか。また、ウランバートルを東西に拡張しようという動きもでているそうです。こうした人口増加の裏で、人々はなんとか自分たちの土地を確保しようと、「土地取り合戦」をはじめているとも聞きました。いま、ウランバートルの土地は、ものすごいスピードで高騰しているそうです。
来るたびに、少しずつ様子が変わっているウランバートル。未来は一体どうなるのか。将来に不安を抱きながら生活している人も少なくないようです。
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ところで、前回のblog記事でご紹介しましたコンサートご一行。現在も全国各地で演奏活動中。2/10には、京都で一般向けコンサートが開催されますが、こちらはなんとカザフの伝統楽器ドンブラonlyによるスペシャルコンサートとのこと。カザフの音楽をたっぷり楽しめるコンサートは、日本ではなかなかありませんよ!お近くの方、ぜひぜひ会場へ足をお運びください。ドンブラの音色、心に響く素敵な音色なんです。多くの方に、ぜひ聴いて頂きたいなと思います。イベント詳細は以下の通りです。
遊牧と騎馬の旋律-中央アジア•カザフの歌と器楽-
2013年2月10日(日)
2013年2月10日(日)
17:30開場・18:00開演
出演:イナーラ・セリクパエバ(カザフスタン共和国)
リヤス・クグルシン(モンゴル国)
チケット:
予約 3000円
当日 3500円
なお公演終了後,演奏者を囲んだ懇親会があります(20:00~20:45)
懇親会参加費は500円
会場:大西常商店(京都市下京区松原通高倉西入る本燈籠町23)
http://www.ohnishitune.com/
お名前,予約人数,連絡先をお知らせください。