牧民の生活の様子 (16)
5月末からつい先日まで、ばたばたと田舎に出かけたりしてました。
インターネットは勿論、電話も通じない地域に行っていたものですから、blogも久しぶりの更新になってしまいました。おひさしぶりです。
この間に、こちらはすっかり雨期に入ったようで、連日のようにしとしとと雨が降り続いています。草原の草も、すっかり綺麗な緑色になりました。
こちらはサグサイ村のようす。
ウルギー市から約30~40kmほど離れたところに村の中心があります。
こちらは先日まで行っていたアルタイ村のようす。
ウルギー市から約100kmほど離れたところに村の中心があります。
いやぁ、キレイですよ。
なんじゃこりゃ!って目がまんまるくなっちゃうくらい、きれいです。
写真ではなかなか表現しきれないのが残念です。
みなさん是非実際にみにきてください^^
さて、夏期になり、春の頃とは生活スタイルが変わってきました。
子ども達は長い長い夏休みがはじまりました。家を離れ学校に通っている子ども達は、実家に帰省し、家の仕事を手伝っています。立派な労働力!
↑羊/山羊の搾乳中の様子
↑燃料となる乾燥した牛の糞"テゼック"を拾っているところ
牧民さん達は、季節にあわせて営地を変えてます。
当然、夏は夏営地に移動するわけで、最近はどこも引っ越しで急がしそうです。
こんな大きい車に乗って引っ越しして...
↑荷物を積み込んでいる様子
移動式住居ウイを建てるわけですね。
そして、夏と言えば、忘れてはいけない。
そう、食卓に様々な「乳製品」が登場します!
この時期は牛、山羊、羊などの家畜から搾乳できる乳量が増えるわけで、
牧民さん達はそれを利用して毎日様々な乳製品をつくってます。
と、いうわけで、ここでも夏の生活の様子を少しずつ紹介していきたいと思います。
冒頭にも書きましたが、先日までバヤンウルギー県のアルタイ村というところで滞在してました。アルタイ村では、多くの人に出会い、多くのものを見て、新しい発見を得て学び、そしていろんなことを考えさせられました。私にとって、とても貴重な経験になりました。次回からちょっとずつ紹介していこうと思います。
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牧民の生活の様子
バヤンウルギー県にきて割とすぐ、サグサイ村にいってきました。
サグサイは、中心市ウルギーから30km~40kmほど離れたところに位置する村です。
山道を車でごとごと移動して、だいたい1時間くらいのところです。
サグサイ村は秋になると、たくさんの観光客でにぎわいます。
観光客の目的は、「イヌワシ祭り」をみること。
鷹匠は、サグサイ村の観光名物です。
秋は沢山の外国人観光客によってにぎわいをみせるこの地ですが、
春はというと?
とっても静かでゆったりとした時間が流れていました。
***
今回私は、マナイさん一家のところにお邪魔しました。
去年の秋にも1週間ほどお世話になったところです。
マナイ家では、ご主人のマナイさん、奥さんのチョルパンさん、それに、娘1人、息子1人が同居してます。
マナイさん夫婦の間には、10人も子どもがいるのですが、成人した子達はすでに結婚して家を出ていて、小さな子ども達は村の学校(寮)で生活しています。
(マナイ家こどもたちと親戚の子ども。休日は学校から戻ってくる。)
マナイさん一家のすぐ隣には、共同で家畜を管理している親戚の若夫婦が住んでます。秋には4世帯で家畜を管理していましたが、春は2世帯。どうも、夏秋以外の季節は、一部の人(お年寄り)は田舎を離れて町生活を送るようです。
今回の滞在も1週間でしたが、その間、彼等には大変お世話になりました。
***
さて、春は、屠殺や搾乳など仕事が多い秋に比べると仕事も少なく、
マナイ家のみなさんもゆったりと過ごしていました。
春の一日をちょっとみてみますと....
日が昇り始める6時頃、
家畜に草や餌を与えて放牧に出し、牛の搾乳をします。
日中は、放牧に出した家畜の様子を見にいったり、
近くの川に生活に必要な水を汲みにいったり、
燃料(乾燥した牛の糞)を探しにいったり。
夕方、家に残ってた仔家畜を放牧に出し、
暗くなった頃に、全ての家畜を小屋に戻します。
仕事のない空いた時間には何をしているのかというと.....。
子ども達はボール遊びをしたり。
お母さんはゆったりお茶飲んだり、刺繍したり。
お父さんはごろんの寝転がったり、たまに歌をうたったり......。
"春"といっても、標高平均2000mのサグサイ村の春はまだまだ寒い。
ダウンジャケットなんて大げさかな、と思ったけど、
持っていって正解でした。
ときどき、息継ぎするのも目をあけるものやっとな位な強い風が吹きます。
しかも、冷たい....。家畜たちも、壁によりかかって、
「ちっ、寒いなぁ」って顔して(るようにみえ)ました。
こんな感じ。
そんなサグサイの春でした。
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