町の生活の様子 (2)
すごく長い間blogをほったらかしにしていました・・・
今年は8月からフィールドワーク兼出張でモンゴルに2週間ほど行きましたが、帰国してすぐに体調を激しく崩してしまい、この秋はほぼまともな仕事が出来ずに時間だけが過ぎていってしまいました。
気が付けばなんと年末・・・あれれ。
今になって、ようやく今年のフィールドワークを振り返る時間が出来てきました。
とはいえ、帰国してからあまりに色々あったせいか、
今年の滞在の記憶のかなりの部分が脳内から消えているのですが・・・。
せっかく行ったのに何も書かないのは勿体ないので、
思い出せる範囲で書いてみようと思います。
今年の夏は8月27日~9月6日の間でバヤン・ウルギーに滞在しました。
夏と言ってもモンゴルでは7月以降は暦上すでに「秋」。
日中は暑くて、朝夕は少し冷えた感じで、過ごしやすかったです。
町のあちこちではまだまだキーズ・ウイ(カザフの組立式住居・天幕・ユルタ)が建てられていました。
ウルギーの町に住むカザフ人は、基本的には木造住宅を所有していてそこで生活していますが、夏季になるとキーズ・ウイを建ててそこで寝ます。そちらの方が空気の通りがよくて快適に寝られるからだそうです。
夏季だけの住まいなので、町に建てられているキーズ・ウイの内部はベッド以外の家具はほとんどなく、割とすっきりしています。壁にトゥス・キーズ(刺繍壁掛け布)が張られるのはどこの家も共通していますが。
↑私が泊まった家庭のキーズ・ウイ内部。
写真に写っている女性はこの家の奥さん(マウリヤさん)。中で刺繍をしていました。
今回の滞在の主な目的は私が所属しているNPOで販売する商品の開発。
それから、現地での面白そうな民具の収集。(展示などに使うのです。)
もちろん、お仕事メインの滞在ですが、久々の「里帰り」旅行でもありました。
丸1年ウルギーに行ってなかったので、ちょっとドキドキしながらウルギー入りしたのですが、友人たちはみんな暖かく迎えてくれました。うれしかった~。
町の様子も所々変わっていたいたり、住んでいた家もちょっと様子が変わっていたりで、懐かしくもあり新鮮な気持ちにもなりました。
今回の滞在したのは留学中からお世話になっているクグルシンさんの家。
クグルシンさんには子供が7人いますが、この夏は末っ子のエルケジャンだけが家にいました。
他の兄弟は既に結婚して家を出ていたり、大学生になって首都で生活していたり。
私が初めてこの家に泊まった2011年にはまだ10代の子供が5人いたのですが(親戚の子供も含む)、今はエルケジャンだけに・・・。
なんだか寂しい感じ・・・。
いやいや、二人でも盛り上がろうじゃないかということで、
ウルギーについて早々、エルケジャンと二人で市場に行って果物を購入しようということに。
エルケジャンは大喜び!
というわけで、市場でエルケジャンが選んだ果物は・・・
じゃーん
スイカです!
え?ウルギーでスイカ取れるの?
いえいえ、ウルギーのスイカではありません。
購入したのはカザフスタンから来たスイカです。
他にモンゴル国ホブド県産のスイカも売ってたのですが、
カザフスタンの方がおいしそうだった・・・。
重さ13kgのスイカをまるっと1個購入しました。
エルケジャン、包丁を入刀~
まぁ~、嬉しそうな顔して!こらこら、つまみ食いはダメよ。
味はちょっとぼけてたけど、まぁまぁ甘くておいしかったです。
ちなみに、日本で習ったのですが、スイカはお尻が小さいほうが甘くておいしいとか。
でも市場にあったのは全部大きかったので選びようがなく・・・。
もたもた迷ってたら市場のおばちゃんがすっと細長いナイフを取り出し、それをスイカにぶっ刺して表面を小さく三角に切って中身を取り出し、味見させてくれました。中身をそんな風にくりぬいちゃうんだからな~、売り上手だよな~。
スイカはその夜に家族みんなで食しました。
こんな感じでウルギーで暫くのんびりしていたのかというと、いえいえ、そんなことはなかったんです。
せっかくの滞在期間ですもの、じーっとしているのは勿体ない。
ということで、ウルギー到着の3日後から、友人と一緒に大冒険に出かけました。
一体どこに出かけたのかというと・・・・・
次に続く!
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町の生活の様子
その日、私はめちゃくちゃ疲れてて.....
と、言うのもその日は1週間の田舎暮らしから戻ってきた日で、いつもだったらそんなに疲れる事ないのに、今回は体調がいまいちな時に強行したもんだから体がバキバキに疲れてて......
この疲れきった体を癒すため、1週間ぶりのシャワーをあびるべく、ウルギー市内唯一の「すーぱー公共シャワー施設」(と、命名しているただのシャワールーム)に行って、ひさびさのお湯を満喫しようとしていた。
↑これ、入り口。
んが。
運悪くもその日は日曜日。日曜日は唯一このシャワー施設が混む日なのです。。。次の日が学校とか仕事が始まる日ですからね。キレイキレイしないと。ずらーーーーっと並ぶ長蛇の列。ああ、何時間待つんだろう。やだなぁ。疲れたなぁ。体痛いなぁ。
と、思ってたら
ふと横の部屋にマッサージチェアーっぽいのが見えるではありませんか。
↑その部屋の入り口
「あ。そういえば、マッサージやってるって聞いたことあるなぁ。」
いいなぁ、いいなぁ、マッサージ。体痛いよう。癒されたい.......。と、頭の中で思っていた事が伝わってしまったのだろうか。じーーーーいっと中を見てると、おばちゃんが話しかけてくる。
「あんた、大丈夫かい?すっごい(疲れた)顔してるけど。」
「......あ。わかります?」
おそるおそる部屋に入ってみる。
「......おいくらなんですか?」
きいてみると、それぞれ30分単位で、顔マッサージ10000tg(約600円)/頭、首、肩マッサージ15000tg(約800円)/全身マッサージ20000tg(約1200円)とのこと。
いやいやいやいやいや
こっちの物価を考えたらあり得ない高い金額だけど、日本のマッサージ業界を考えたら神のようなお値段!迷わず全身を選びましたよ!もちろん!もう、めっちゃばっちり揉んでもらいたい!!!!(必死)
でも実はモンゴルでのマッサージ治療にはあまり期待していなかったんです。だって、ウランバートルで受けたことがあるマッサージ、痛いばっかりであんまり効果を感じられなかったし。だから、このときも、まぁ、多少気がまぎれればいいやくらいに思ってたんです。
ところが!
部屋の奥に入って、ベッドの横に寝そべり、指圧されはじめてあらびっくり!うまい!上手!特に、このおばちゃん.....ぴったりちょうどいいとこ指圧してくれるし。ああ、極楽.....。痛いけど、痛いけど、でも、痛気もちいいってこういう事だぁ。ちょっと泣きそうになったさ。
痛くて痛くて、日本語でぎゃあぎゃあ「あたたたたた」「いたたたたた」「うたたたたた」って騒いでたもんだから、おばちゃんも面白がって、
「あんたぁ、どっから来たん?え?日本?はぁ、遠いところから来たねぇ。ここにも外国人が来るようになったかい。この間も一人日本人が来たよ。(←この日本人の人にマッサージがあることを聞いてた。)」
と話しかけてくる。もう一人の若い女性は、私を人間以外の別の生き物を見るような目で見ていた。
「うーん、あんた、こってるねぇ。何してたの?胃と腎臓と肺が弱ってるね。肺は寒さかなぁ。あと、首。。。」
「おおおお、わかるんですか。」
「あと、急激に体重でも落ちたかい?体がついていってないねぇ。ご飯ちゃんと食べてるかい?スープとか、ちゃんと食べないと。」
「.....(こっちでもご飯ちゃんと食べてるけど体重減ったんです。日本で私が肥えすぎてただけです。内緒だけど。)」
と。人体図を出しながら丁寧にいろいろ説明してくれたこのおばちゃん。実は新疆でマッサージ修行してたとか。マッサージ中のおばちゃん、目を閉じてたのに、ばっちりツボ指圧してた。ちょっとびっくり。うーん、人間の体って、どうなってるんだろう。それぞれの文化ごとの健康法とか。ちゃんと調べたら、おもしろいこと、いっぱいあるんだろうなぁ。とか、ごちゃごちゃくだらない事考えてたらあっという間に30分。ところが、45分にのばしてマッサージを続けてくれたおばちゃん。いい人だぁ。
今はお孫さんと一緒にこのマッサージさんを経営しているらしい。孫娘さんと二人掛かりでマッサージしてくれました。孫娘さんは今勉強中なんだって。電話番号知っている場合は予約して来てねってことらしいんだけど、今回は飛び込みさせてもらっちゃいました。営業時間は日によりけりらしいけど、毎日やってるよ!とのこと。
「こっちで何やってんの?え?カザフの装飾品の調査?おお、私も作るよお。」
と、興味持ってくれて色々持ち出してくれたおばちゃん。なんか、おばちゃんの顔、いい顔してたなぁ。^^
↑マッサージ屋のふたり
と、いうわけで、とってもいいところ見つけちゃいました!はまりそうです。ちなみに、あんまりにも痛い痛いって言ってたら、私の名前は「itaiさん」と命名されました。あーあ。
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