こんにちは。ケステの更新がかなり不定期になっています。ごめんなさい。ここ最近、こちらでは連日強風が続いております。強風の前後はインターネットの繋がりが特に悪く、なかなか更新できない状態にあります。かならず更新しますので、気長に待っていただけると、嬉しいです。
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アルタイ村について、一晩があけた。外は、すごくいい天気だけど、寒い。太陽は出ているけど、外に出るときはダウンジャケットを羽織らないと、ひんやりとからだが冷えてしまう。朝起きて、お茶をのみ、パンとバオルサックをかじり、一段落したとき、泊まった家の旦那さんがバイクでアイジャンの家まで送ってくれると言ってくれた。有り難い。
二台のバイクが玄関でスタンバイしていた。アイジャンは旦那さんのバイクに、私は旦那さんの友人のバイクに乗って出発する。アルタイ村は小さな村なので、バイクであっという間に村はずれに出てしまう。村を抜けると、すぐ一面に大きな大きな雪山が見える。アルタイ山脈だ。うわぁ、なんて綺麗なんだろう。
バイクで冷たい風を切りながら、一気に走り抜ける。目の前に広がる綺麗な景色に心を打たれて、なんとかシャッターを切ろうとするものの、全てをすっぽり包んでしまうような景色の全てを写真に収めきれるはずもなく、必死に撮った写真もなんとなく味気ない。せめてしっかり目に焼き付けておこうと、運転手の背中からがんばって顔を出す。
山をみていると勝手に笑顔になってしまうから、ふしぎ。すごいパワーだとおもう。山のゆったりとした流れが、いつまでもみていたいって気分にさせる。草の色は黄色。ここが一面緑になる時期はまだまだ遠い。この道の草が緑のときは、もっともっときれいなんだけどなぁ。それにしても、わたしのバイクの運転手さん、ちょっとスピード飛ばし過ぎ......手がガチガチに凍えて動かなくなってしまった。(後で聞いた話だけど、彼は中学3年生だったみたい。無免許....。こっちではたまに小学生がバイク乗ってるの見るから本当にびっくりする。)
アイジャン達が遥か後ろに小さく見える。もうちょっとゆっくり進んで.....と言おうとしたとき、アイジャンの家が前方に見えてきた。30分弱のドライブはあっという間におしまい。アイジャンの実家、ママンゴラに到着する。
ママンゴラについてすぐ標高をチェックする。ママンゴラの標高は2300m。うーん、寒いわけだ。家の中から人が出てきた。アイジャンのお父さん、ババイさんだ。10ヶ月ぶりの再会、すぐに握手を交わす。私と握手を交わすとすぐに、娘をぎゅーっと抱きしめる。ババイさんは、アイジャンのことが本当に大好きだ。アイジャンのお母さんも出てくる。マイグルさん。すっごい細身なのに、すっごいよく働く元気な人。
アイジャンの家は、4人家族。ババイさん、マイグルさんと、アイジャンの弟のタルガットがいる。タルガットは学校には行ってない。人手が少なくて困っている両親を助ける為に、学校を辞めて家で放牧のお手伝いをしている。毎日毎日、家畜を放牧に連れて行くのは彼の仕事だ。
家につくと、アイジャンはなんとなく、安心した表情になった。「やっぱり、自分の家が一番ラクでいいよ。」という。その気持ちは、なんとなくわかる。やっぱり「家」ってすごいなぁって思う瞬間でもある。
外に出ると、小屋から高いトーンの鳴き声がきこえてくる。産まれて間もない仔羊と仔やぎ達の声だ!3月に出産のピークを迎えたらしく、今は落ち着いているらしい。
こうしてみると、家畜の幼稚園みたい......
まぁまぁという鳴き声が可愛いけど...仔畜の世話は色々と大変なんだよなぁ...
到着した初日は、疲れていたということもあってなんとなくからだを休ませながら過ごした。この数日間で、何が見れるか.....
つづく