そのほか・未分類 (15)
ツェンゲル郡の中心部を出てジープで山に向かってどんどん進む。
美しい景色を眺めながら、がたごと道を越えていきます。
大自然を満喫しながら、運転手さんともいろんな話を交わしながら、進むこと2時間。
そろそろちょっと疲れてきたなぁという頃に運転手さんから朗報が!
「ほら、あの山を越えたらもうすぐだよ!」
わぁ、もうすぐだって!と喜ぶ私と友人。
もうすぐ・・・もうすぐ・・・・・
と、そこから更に進むこと2時間。
(どこが「もうすぐ」なんだろうねっていう)
山越え谷越え、やっと目的地タウン・ボグド山脈の麓に到着しました。この日はこの麓に住むトゥバ人の家に泊めてもらう予定でおりました。
ところが・・・・・・
われらの行方を阻むものがあったのです・・・
麓に到着してすぐ車を止められました。そう、麓には「国境警備隊」がいるのです。国境付近を通過するときはこの警備隊の許可を得なくてはいけません。出発前に旅行社からもらった許可書とパスポートを提示して通過の許しを得ます。ここで問題発生・・・・・。
「ん?許可書に書いてある車じゃないぞ?運転手の名前も違うし。通訳も案内人もつけてない外国人はここを通すわけにはいかないなぁ。残念だけど、帰りなさい。」
・・・・・・なんですと!?
帰れ????!!!!
目的地を前にして帰れとか、言われたことないし!!!
「われら二人とも言葉わかるから通訳要らないよ!旅行社からも、言葉分かるって言えっていわれたんだって。案内人は、ほら、運転手さんがいるし・・・車は我々の生じゃなくて、旅行社の手配ミスでしょう??」
「ダメなものは、ダメ。規則だから。」
「えええええええええ!!!!ここまで来るのに5時間もかかってるんだよ!?やだーーーーー!!帰りたくない~~!!!」
「残念だったね。ダメ。」
なんとここまで来て、帰れと言われたのです。ショックでした。車の中でダダをこねていたら、警備兵が3~4人車のまわりを囲って帰れ帰れと言うのです。許可書と違う状況にあるのは旅行社側のミスなのに・・・・・・・納得できない!!でも彼らはそうやって、間違った許可書を持ってきた旅行客を既に何人も追い返しているというのです。
警備兵は我々を通すつもりが全くなくて、違う話を始める始末。
「モンゴルに住んでいるのか?モンゴル語どうやって学んだんだ?」
「彼氏はいるのか?」
「俺たちと友達になるか?」
おいおい、なんだその質問・・・
そんな駄話をするためにここまで来たわけではな~~~い!!!我々はひたすら交渉を続けます。
「モンゴルはどんなところだ?いいところだろう?」
という質問に対し、友人は
「ここから先に通してくれたらいいところだなぁと思う!」
と返し、「なんてやつらだ」と笑われる始末・・・。
私も私で、
「お兄さんたちがお付きとしてきてくれてもいいんだよ?ね、一緒に山登りしようよ」
と口説いてみると、
「なんてやつだ!お前たちは帰るんだよ!俺だって町に帰りたいくらいだ。」
とあっさりふられてしまいます。
真面目に真剣にごねてもごねても、なかなか通してくれません。「書類に不備があるからだめ」の一点張り。
この事態を旅行社に電話したくてもそこはすでに携帯の電波すら届かない場所。電波が届く場所まで戻るためにはまた4時間車で走って郡の中央まで戻らなくてはいけません。帰れってことかい・・・・。
警備兵によると、ひと月前(2015年7月)に無許可でタウン・ボグドを登ったモンゴル人登山家5人が雪崩に巻き込まれ亡くなったそうで、それ以降厳しくチェックするようになったというのです。
「危険な地域なんだ。許可書がないやつは通せないぞ。帰りなさい。」
そんな・・・・そんなぁ・・・・・
ほぼ諦めかけながらも、最後の力を振り絞ってもう一度ごねてみる。
「ここの麓にあるボロルさんってトゥバ人の家に行きたいのです。ボロルさんの家までしか行きませんから。危ないことは絶対にしませんから。先に進む場合もボロルさんたちと一緒に動きますから・・・・・お、お願いします・・・・・・」
すると、警備員さん
「わっはは!ダメだ、ダメだ!許可がないやつは通れないんだ!さっきも旅行客を追い返したばかりなんだぞ・・・」と言いながらも、
「本当はダメなんだぞ」と言って、車から離れていきます。
あれ?
運転手さんが、エンジンをかけます。
何が起きたのかよくわかっていない私。
「許可がおりたみたい!」と友人。
ええええ!いいの!?いいの!!!??
交渉すること約40分、ようやく通行許可を得たのでした。
「ありがとう~~~~!!!本当にありがとう~~~~!!!!!」
車から大声で叫びました。
というわけで、日も暮れかかってきたころ、ようやく目的地ボロルさんの家に向かって再出発できたのでした。ボロルさんの家は国境警備隊のいたところから小さな坂を登ってすぐのところにありました。
なんだ、目と鼻の先だったんじゃん・・・
「もしかして、私たち遊ばれたのかな?」と友人。
いや、まさか!まさかまさか・・・
とにもかくにも、やっとの思いでボロルさんの家に到着し、ボロルさんにご挨拶することになったのでした。続く。
***
ちなみに、国境警備隊から通行許可を得なければ国境付近はいかなる場合であっても通行できません。これは事実です。国境警備隊に提出する書類は通常旅行社にお願いをして作成してもらいます。本来であれば、書類に不備があった時点で通してもらえないのですが、今回は国境警備隊の目が届く範囲までしか行かないということを条件に特別に通してもらいました。とはいえ、モンゴルはどこに行くのも大自然と隣り合わせ、危ない地域であることに変わりはありません。田舎に行くときは現地に精通しているコーディネーターと一緒に行動することをお勧めします。
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そのほか・未分類
新年あけましておめでとうございます。
今年もカザフ情報局ケステ・NPO法人しゃがぁを何卒よろしくお願いします。
今年は昨年より多くのカザフ情報を発信できたらいいなと思います。
***
というわけで、今年のウルギー滞在では、
実は今まで一度も行ったことがなかった「あの」場所に行ってきました。そこは・・・
バヤン・ウルギー県ツェンゲル郡タウン・ボグド山脈です!
モンゴル最高峰、万年雪で知られる白くて美しいこの山々、
一度は生で見てみたいな~と思っていました。
この夏はウルギーに私の友人(UB在住・日本人)が遊びにきてくれたので、彼女と一緒に行くことにしました。
事前にウルギーにある旅行社に車&運転手の手配と国境警備兵に提出する用の書類の作成を頼みました。
「この書類さえ持っていれば大丈夫よ!」と、旅行社から出発前日に渡された書類には、次のように書かれていました。
・・・・・日本国民の○○と○○(名前)は、通訳・案内人○○と運転手○○と共にTOYOTAのランドクルーザーでツェンゲル郡内を回ることをここに証明する。期間は~~~。・・・・・・・・
ほう、ランクル貸してくれるのか。楽でいいな~♪
家でルンルン気分で迎えの車を待っていると、早速車がやってきました。
んが。
・・・・迎えに来たのは結局ランクルじゃなくて、いつものロシアジープでした。
やっぱりね・・・・。
おまけに運転手も最初の予定と違う人がやってきた。
証明書と名前違う・・・。
おいおい、この証明書、大丈夫なのか?
運転手に聞いてみても、
「俺は詳しいことはよくわからない」
の一点張り。大丈夫か?
んも~、モンゴル(カザフ)っぽいな~。そういうとこ嫌いじゃないけど。
なんとな~く不安を抱えながら、時間もそんなに余裕がないので、とりあえず出発。
(この不安は後に的中することになるのですが・・・。)
ウルギー市を出て、オラーンオール郡を通過し、ツェンゲル郡の中心部に向かいます。
ツェンゲル郡の中心部までは道の状態がよいので、だいたい1時間くらいで到着します。
ジープの中はいつもワクワクする
道中ラクダさんもすこーし見かけた
ツェンゲル郡の街の様子
ガソリンスタンドで給油中のジープ
実は、この運転手さん、ツェンゲル郡の中心部に自宅があるということで、そのままお昼ご飯を運転手さんの家でいただくことに・・・
家に入ると、奥さんたちがすでにご飯の準備を始めてくれていました。
こどもがかわいかった~
ヒツジ肉を細かく切って・・・コールダックだ!
カザフのおもてなし料理の定番ですね。
さっと作れて、肉がいっぱい食べれて、美味しい。
とっても美味しかった・・・
お茶やご飯を一緒に食べながら、運転手さんやその家族とも少しずつ打ち解けていきました。
無口で怖そうな印象だった運転手さんでしたが、仲良く旅ができそうです。
運転手さんの家族写真を撮って、さぁ出発。
目指すは万年雪の麓。
「ここから麓まではまだまだかかるぞ」と言われましたが、行くしかないでしょう。
というわけで、旅は続きます。
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そのほか・未分類
ご報告が遅れていましたが、以前よりKECTEでもご紹介していましたカザフ刺繍ワークショップ@風カルチャークラブは、
好評のうちに無事終了いたしました!
ワークショップの様子をちょっと公開しちゃいます。
前日準備中の様子。壁一面に刺繍布を張りました;
物販も充実!
当日の様子。簡単なカザフ文化紹介のあと、枠に布を張る作業を行いました。
これまで枠に布を張る作業は時間がかかるためワークショップ中には行っていなかったのですが、
今回はたっぷり時間がありましたので、やってみることにしました。
ポイントは、布を指で弾いた時に「ドンドン」としっかり音が出るまで張るということ。
布を枠にしっかり張ることができれば、最終的にきれいな作品に仕上がります。
この作業、結構力もいる作業でして、
それゆえに私はカザフ刺繍のことを勝手に「体育会系手芸」と名付けております。
汗だくだく・・・
さて、枠に布を張ったら、こんな感じに縫います!とレクチャーに移りました。
まずは皆さん、直進の縫い方を練習されて、そのあとストライプ柄の作り方と、方向転換の方法を習得されました。
方向転換が一番難しかったみたいです。
方向転換が一番難しかったみたいです。
あとはみなさんひたすら縫い続けておられました。
今回のワークショップでは、小さなカザフ文様をひとつ完成させることを目指していただきました。
「コースターを作る」とか、「ポーチを作る」とかではなく、あくまでも「文様」を完成させることを目的として設定しました。
それというのも、カザフ人が初めて刺繍を習う時の状況をそのまま体験していただきたいと思ったからです。
カザフの女性はかぎ針刺繍を習い始める時、お母さんに布上に文様をひとつ描いてもらって、
それを完成させることから始まります。
「コースターを作る」とか、「ポーチを作る」とかではなく、あくまでも「文様」を完成させることを目的として設定しました。
それというのも、カザフ人が初めて刺繍を習う時の状況をそのまま体験していただきたいと思ったからです。
カザフの女性はかぎ針刺繍を習い始める時、お母さんに布上に文様をひとつ描いてもらって、
それを完成させることから始まります。
少しずつ、大きな文様を縫い終えるようになっていって、
最終的にはあの大きな刺繍布を縫えるほど上達していくのです。
こういったエピソードからは「文様を縫う」「文様を施す」ということが、
カザフ人にとって、非常に大切なことであろうことがうかがえます。
ワークショップ中は皆さんもくもくと縫い続けておられましたが、あとで
「難しかったけど、面白かった!」
「続けてやりたい!」
「かぎ針での刺繍は初めての体験だったから新鮮だった」
などのご感想を頂きまして、ほっとすると共に、とても嬉しく思いました。
ワークショップ中は皆さんもくもくと縫い続けておられましたが、あとで
「難しかったけど、面白かった!」
「続けてやりたい!」
「かぎ針での刺繍は初めての体験だったから新鮮だった」
などのご感想を頂きまして、ほっとすると共に、とても嬉しく思いました。
後日、「こんな感じに仕上がりました」とお写真を送ってくださった方も!
カザフ刺繍人口、増えるといいなぁ・・・。
Photos by Kyouichi Shimada, Yo Kanno
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そのほか・未分類
今年の1月にカザフの刺繍と織りの展示でご一緒させていただいたKannotextileさんが、本日より東京・銀座一丁目のギャラリー「うとうと」で新作の販売会を行っているそうです。
Photo by Kannotextile
販売会の日程・場所などの詳細はこちらをご覧ください。
今回は、色々な地域の布を用いて「チャパン」という中央アジアの上着を作られたそうで、会場にはたくさんの素敵なチャパンが置いてありました。どれもとってもかっこよかったのですが、菅野さんの渾身の作品が・・・。
カザフの刺繍壁掛けトゥス・キーズで作ったチャパンです!
ものすごい迫力で壁に展示されていました。めちゃくちゃかっこいい・・・。
引き込まれるような魅力を放っています。
ちなみに、ついこの間の展示ではこんな風に飾られていました。
すこし見えにくいのですが、手前の布が今回チャパンになりました。
現地ではあくまでも「壁掛け」として使用されている刺繍が施されたこの布を、菅野さんはチャパンにしました。これについては、おそらく、賛否両論があるのではないかなと思います。特に、現地のカザフ人の中には抵抗を感じる人もいるのではないかなと感じます。なぜなら、彼らにとって壁掛けは「被るもの・着るもの」ではないからです。
実は、コンサートツアー中、ドンブラの演奏者であるクグルシンさん(カザフ人)とこのチャパンを観に行ったのですが、その時彼は驚いた顔をしていました。
「我々にとってトゥス・キーズっていうのは、壁にかけて使うものなんだよね。だから、こうやって上着にしようっていう発想は僕らにはないなぁ・・・。」
クグルシンさんは、このチャパンを見て「絶対反対!」というわけでもなく、「いやぁ~!素晴らしい!」というわけでもなく、少し驚いたようすで何度も見ていました。続けて、彼は、
「僕たちカザフ人はかぎ針の刺繍によってトゥス・キーズを作ってきたけど、観光客が来るようになってからはその技術を使って観光客向けのカバンとかを作るようになったんだよね。そしたら今は、カザフ人の中でもそういうカバンを使うことが流行になってて、若い子を中心にあちこちで使われているのが見られるようになったんだ。」
と、話していました。
カザフ人の間ではこれは「壁掛け」ですから、彼が感じたようにこのトゥス・キーズチャパンに対して不思議に思うことはある意味自然なことかもしれません。
ただ、このトゥス・キーズをひとつの「布」として捉えたとき、その布が壁掛けとしての役目を終えてこちらの世界に入ってきたとみなすならば、その布としての魅力を、彼らの手仕事の素晴らしさを、最大限に生かし新たな形にすることは、ある文化に対する冒涜などではなく、むしろ新しい文化のカタチを創造し、ものに別の命を与えているかのように、私には見えました。
「伝統文化」というものは、全く形を変えずにずーっと続いてきたわけではなく、外から・内から色々な影響を受けながら変化をしつつ、連綿と続くある流れの中で形成されていっているものです。ひとつの文化に対する外からのアクションという意味では、これはとても興味深い例だなと感じました。
もしかしたら、「観光客向けのかぎ針刺繍カバン」のように、何かの動きがカザフ人の中で起こるかもしれない。そう思ったら、いつか、クグルシンさんだけでなく、現地の色んな人にこの作品をみてもらいたいなぁと思ったのでした。
展示販売会は21日まで。お近くの方、ぜひ足をお運びください。
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そのほか・未分類
モンゴル国をしばし離れ、カザフスタンに参ります。
私にとっては、初めてのカザフスタンです。
モンゴル以外の外国に行くのは久しぶりなので、ちょっとドキドキしています。
カザフスタンからではなく、モンゴルからカザフに関わるようになった私にとっては
これまでカザフスタンはなんとなく遠い場所のように感じられてきました。
ですが、カザフスタンでは今年の春くらいから1年間試験的に日本人が15日間であればビザ無しで入国できることになったということで、せっかくだからこの機会に行ってみよう・・・と、思い切ってみました。
カザフスタンではアルマタ(アルマトイ)に滞在することになります。
むかし、カザフスタンの首都だったところです。
都心部から少し離れて、田舎のほうに足を延ばす機会もありそうです。
10日間というとても短い旅ですが、いったいどんなことが待っているのでしょうか。
未来に繋がる良い旅になるといいなぁと思います。
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そのほか・未分類
4月は一瞬のうちに過ぎ去っていきました。まるで嵐でした。
大学院生活に復活しただけではなく、2つの大きなイベントを行うことになり、とにかく激務でした。イベントはどちらも無事に終わりまして、ホッとしてます。今では気が抜けすぎて、家でも電車でもバイト中でもころっと寝てしまう有様ですが。
大学院生活に復活しただけではなく、2つの大きなイベントを行うことになり、とにかく激務でした。イベントはどちらも無事に終わりまして、ホッとしてます。今では気が抜けすぎて、家でも電車でもバイト中でもころっと寝てしまう有様ですが。
えー、軽く振り返ってみますと・・・
①4/18〜20 春の中央アジア文化祭@西早稲田「もくれんげ」
西早稲田の古民家にて、3日間カザフの刺繍布や手織り紐の展示および物販を行いました。
ウズベクやトルクメン、トゥバの文化紹介などでご活躍されている方々と共同で行った企画でした。毎日たくさんの人が来て下さって、今思い出すだけでもすごい濃い時間・空間でした・・・。中には「カザフの刺繍布を観たくて来たのよ!」と言ってくださる方もいて、素直に嬉しく思いました。
ちなみに、最終日にはちょっとしたスライドトークも。
カザフ人の紹介と彼らが作るものに込められた想いについて話したかったのですが、準備不足が響いて色々悔いの残る形の発表になってしまいました。緊張しすぎて早口になってしまい・・・終いには自分でも何を言っているのかわからなくなる始末。悔しい結果になりました。
この時、私の大学の先輩に言われた言葉が頭に浮かんだのでした。
「10知って1のことを話せるかどうか。100知ってやっと10のことが語れる。」
私のカザフに関する知識は、まだ10にも満たないのだと痛感したのです。伝えたいと思う何かがあるのならば、ひたすらに学び続けることが大事なのだと。まだまだ私は何かを語れる立場にはないのです。これからも初心忘れることなく、自惚れることなく、貪欲に学んでいこうと思った次第です。
②4/27 カザフの刺繍布トゥス・キーズ展示解説&カザフ刺繍ワークショップ@網走「北方民族博物館」
前週のイベントでの興奮覚めやらぬまま、北の大地へ・・・
網走の空港から博物館へ向かう道は広々としていてモンゴルを思い出す風景◎ ああ、素敵。
でもカメラ忘れちゃって景色のひとつも撮れなかったけど。ばかー。
今回私は展示解説と刺繍ワークショップの講師として呼んでいただきました。
展示解説では・・・西早稲田での反省を生かし、ゆっくりと割と落ち着いて話すことが出来ました。布に囲まれていたのもよかった。思い出がつまった布たちを前に、変に臆する気持ちも無くなりました。参加者の皆様からたくさんご質問もいただき、私も勉強させていただきました。
刺繍ワークショップには、25人の方が参加してくださいました!
自分はウルギーで初めてかぎ針刺繍に挑戦した時、本当に全然縫い進められませんでした。ですから、今回のワークショップがうまく進行するかどうか、最初はすごく不安だったのですが・・・ワークショップがはじまると皆さんすごい集中力でドスドス縫い進めていらっしゃいました!本当にすごい!
また25人に同時に教えるというのは初めての経験だったのでワタワタしてしまった部分もあったのですが、博物館のスタッフの皆様がびしっ!!!とサポートしてくださったおかげで大きな混乱なく3時間が過ぎて行きました。ありがとうございました!
私は教える側としてはまだまだ未熟者なのですが、最後お声かけしてくださった方々が「カザフ刺繍おもしろかった!」と言って下さって、やってよかったなぁと胸がいっぱいになりました。
今回お世話になった全ての皆様にこの場を借りて御礼申し上げたいです。本当にありがとうございました。今後も、カザフの刺繍をはじめとする手芸文化、手仕事について色んな形で発信しつづけていきたいと思っています。がんばるぞー!
というわけで、GW前半は嵐のあとの静けさを楽しみます。
久々に家に引きこもってドスドス 刺繍にいそしみます。
*一部写真をご提供くださった皆様、ありがとうございました。
というわけで、GW前半は嵐のあとの静けさを楽しみます。
久々に家に引きこもってドスドス 刺繍にいそしみます。
*一部写真をご提供くださった皆様、ありがとうございました。
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そのほか・未分類
2月のはじめに日本に帰国しました。
日本に帰国した直後はコンサートツアーのお手伝いがあったりでバタバタしていたけど、仕事も一段落して家で一人レポートを書いている今日この頃、色んなことを思い出しながら留学を振り返っています。本当に色々あったけど、みんな昨日のことのようです。
周りの方々からは、「またすぐモンゴルに行くんですか?」とよく聞かれるのですが、私の留学期間は2年間という事だったので、これで一応おしまい。4月からは日本での生活に戻ります。長いようで短かった2年間。今は、なんだか浦島たろ子の気分です。
ウルギーでカザフ人家庭にて住み込み調査をはじめた当初は、モンゴル語がわかる人以外とのコミュニケーションがまるで取れなくて、結構悔しい想いをしたことが思い出されます。
特に、最初の3ヶ月は、本当にきつかった。相手が何を言っているのか理解できない。なんで笑っているのか、なんで怒っているのか、何を求めているのか、わからない。うまく言葉が出てこない。自分が言いたい事が相手に伝わらない。それが原因で、子どもに八つ当たりしたこともあったなぁ。同じ部屋に寝てた女の子と喧嘩になってしまったこともあったっけ。彼女には、一日中ずっと泣きながら「ごめんなさい」って謝った。夜にやっと誤解がとけた時、すごく嬉しかったのをはっきりと覚えてます。
今では、すっかり、国際電話までする仲になりました。あの頃は、想像もできなかったけど。
↑ホストファミリーと最後家を出て行く前に撮った写真。みんな元気かな。
言葉が通じるようになって、カザフ人とだんだん仲良くなっていった頃。
今度は、「調査」とか「研究」って何だろうって考えてたなぁ。ある研究者の言葉や行動に疑問を感じたこと。あるカザフ人に怒鳴られてショックを受けたこと。そして何より、それまでの自分の行動の在り方。
対象であるカザフ人のもつ目に近づきたいって思って行動しているつもりだったけど、自分がやっていることは実際どうなんだ??? 相手のカザフ人を怒らせてまで、取らなくちゃいけない記録ってあるの?手伝ってって言われているのに、写真を撮る事の方が大事なの?信頼関係ってどうやって築くんだろう。私はちゃんと信頼関係を築けているのかな?私は私の希望ばかりをぶつけているのかな。相手に怒鳴られて悔しくて怒り返してしまった。これじゃ、何も生まれない。結局、私の目でしか、相手を見てなかったのかな。あの頃の悩みは、今も続いている解決しない悩みだったりします。
↑子どもにも、大人にも、本当にたくさんの人と出会いました。それぞれと、色んな思い出があるのです。
研究、研究ってそういうんじゃなくて!もう気取らなくていいから、バカなんだから、等身大でいいんだから、と思うようになったある頃から打ち込むようになった手芸の実践。指導を引き受けてくれた先生には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。手芸をしながら横で色んな話をしました。毎日、毎日、くだらないことも、たわいもないことも。その何でも無い会話の時間が、そして、おしゃべりしながら手芸に打ち込める時間が、私にとっては宝物でした。
↑手芸の先生とお孫さんたち。彼女も、出会えて良かった人の一人です。
と。
とりとめもなくぼーっと振り返っているのですが.....。
2年間を振り返ろうとすると、やっぱり印象深かったことばかりパッと思い出されるけど、それだけではなくて、もっともっと些細なこともこれから一つずつ思い出して整理していきたいと思います。
私は現地で沢山のことを学びました。沢山のことを人に教えてもらいました。その教えてもらった事を無駄にしない為にも、教えてくれた沢山の人たちに恩返しをするためにも、これからはその学んだ事をblogや展示などを通じてアウトプットしたり、更に深めていきたいなと思います。
というわけで、ケステblogはこれからも続きます。今後ともよろしくお願いいたします。
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そのほか・未分類
17日に飛ぶはずの飛行機が、突如キャンセルとなり、
翌18日にウランバートルを出発し、やっとウルギーに戻ってきました。
バヤンウルギーに近づくにつれ、雪の量が少なくなっているような。
UBから近いところで撮影した時は、見える山々はどれも真っ白だったのに、
ウルギーに近いところで撮影した時は、なんだか彫刻でほられたかのような山がみえた。
バヤンウルギーに向かう機内は、もはやカザフ語一色。
みんなウルギーが見えると、嬉しそうに「帰って来た〜!」と声をあげる。
私も真似っこして「帰って来た〜!」って呟いてウキウキ。
空港を出ると、ホストファミリーがお迎えに来てくれていました。
この日の夜は、私の大好物の肉とスープ料理。んま〜。
日本では食べられないこのお味。本当に贅沢。
次の日は友人宅にて、馬肉入りのボーズ(モンゴル料理: 小龍包みたいな蒸した肉餃子)をいただきました。
これまた、んま〜。
今回は10日だけの滞在です。
あっという間に過ぎてしまうんだろうな。もう寂しいのですが。
やることしっかりやって、滞在を楽しみます。
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そのほか・未分類
こんにちは。だいぶ、blogの更新をお休みしていました。
2月中頃から約1ヶ月ほど、日本に帰国していました。
1ヶ月という長いようで短いような時間の中で、
これまでの一年間をすこし振り返り、これからの一年間にむけて、気合いをいれてきました。
残りの留学期間、たくさんのものを見れるようにがんばりたいです。
今日からケステもちょっとずつ更新再開です!
さて、日本からモンゴルに帰って見ると、ウランバートルの寒いこと....。
厳冬期は過ぎたと言えど、冷たい風が身にしみます。
春だからと言って、うっかり薄着で出かけると、悲惨なことに。
ところが、今日ウルギーに戻ってみると、さすがはウルギー。
とってもぽかぽかと暖かい気温になってました。日本の春を思い出します。
3月22日はカザフの「ナウルズ」と呼ばれるお祭りです。
ナウルズは、もとはペルシャ暦の新年で、ところによって、お祝いする日にちがちょっとずつ違うようです。カザフ人にとっても、ナウルズは一大イベント。みんなで一緒に春の訪れを祝います。街を歩いてみると、あちこちでナウルズを祝う準備をしている様子が見られました。
街往く人々も、カザフの民族衣装を着て歩いている人が目立ちます。
学校では、民族衣装を持っている子は民族衣装で登校するようにと言われているらしく、
ちらほらと、可愛らしいカザフの服を着た子ども達に出会いました。
写真も撮らせてもらいました♪
22日のナウルズでは、盛大にパレードも行われるとか。いまからとっても楽しみなのです♪
ナウルズの様子は、ここケステでご紹介したいと思います。
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久々の更新になりました。
11月の終わりに、ようやくビザ更新の手続きが終わり、来年も継続してモンゴルにいることになりました。もっと深くカザフ文化を見たい、理解できるようになりたい、と思っての延長です。
「もっと深くカザフ文化を...」とは書きましたが、勿論それは決して簡単なことではないです。例え、長くここに住んだからといって、それが叶うわけでもないと思っています。
実はここ数日の間で、ひとつの文化を見るという事、自分とは違う他人とつきあい、深い信頼関係を築いていくという事は、これほどまでに難しいことなのかと、思い知らされるような出来事がありました。
自分は今年の4月からのこの半年ちょっとで、それなりに相手との関係を作っていけていると思っていました。でも、とある問題がきっかけで、自分のその考えは完全に崩壊しました。今、自分は自分が接している人々の事がまるでわからなくなっています。私がこうしたいと望むことや、理解してほしいと思うことを、彼等は全く理解していなかったり、それは彼等にとってはどうでもいいことだったり。そして、その逆もあるのです。今の私には、彼等が何を考え、何に対して喜び、何を望み、何に怒りや憎しみを抱いているのかが、わかりません。
違う言葉を話し、違うものを見てきた人達と、本当の意味でわかりあい、関係を築いていくということは、1年や2年で出来るはずもなく、さらには20年や30年かかったって難しいことなのかもしれません。「相手のことを理解するためには、相手についてよく知らなくては....」とは思うけれど、私が一方的に知ろうとしても、相手が見せてくれないことだってある。信頼してくれないこともある。拒否されることもある。一方で、無意識のうちに、自分の(日本人としての)考えを押し付けていたり、あるいはもっと足下を見てみると、自分のことすらちゃんとわかってなかったり、自分が自分のわがままを突き通そうとしているだけだったりして、そもそも自分に問題があることもある。
当たり前のことだけど、人との接し合いの中で、何でも自分の思い通りにいくわけはなくて、でも、その「当たり前のこと」に気がつくって難しいことで、ものすごい時間がかかったり、時には大きな痛手を負ったりするのだなと思いました。相手と接する中で、自分が何を選択しなければならないのか、自分が何を諦めなければならないのか......、それを見極めるのは非常に難しい。自分はそれが、まだまだまだまだ、ぜんぜん、まったく、出来てない。
。。。なんて、ごちゃごちゃ考えながら、ウルギーでの生活が再び始まったわけです。ウルギーでの生活も、三度目のスタートです。今度は何に出会い、何を見るのかな.....。気合い入れ直して、がんばる!
最後に^^ 下の写真達は、ウランバートル発、ウランゴム経由、ウルギー行きの飛行機の中で撮影した写真達です!空の上から見えた、冬のモンゴルってこんな感じ!!^^
↑ウランバートルを出発して30-40分くらい経過した地点で。山の上、一面真っ白の雪が....この辺りは、寒そうだなぁ。
↑もうすぐウランゴム!オブス湖周辺と思われるんですけど、どうかな。一面凍っててよくわかんない....。
↑経由地ウランゴムを出発!再び離陸です。飛行機は高く高く空へと上がり、またキレイな景色が見えてきました!
↑乗ってた飛行機のプロペラ。がんばってとんでくれー。
↑ウルギーに近くなってくると、この辺りにはあんまり雪が降っていない?雪が見られず、茶色い地面や、黄色い草が生えている様子が見られました。
↑さて、もうすぐウルギー!私の今住んでいる家は、この写真のどっかに写ってます。笑 川が完全に凍っている!
↑さぁ、いよいよ着陸!ウルギーの町が近くなってきた!やっほい、ただいま!!
↑お疲れさまでした〜!私たちが降りてきた滑走路はこんな感じ。
途中、飛行機の中で急病人発生などのトラブルがあったため、今回は計4時間半のフライトとなりました。飛行機の大きさにもよりますが、普通直通だと2時間半くらいかな。(ちなみにバスだと3日間かかるらしい。冬は死ぬほど寒いらしい。)
よし、今日からさっそく田舎に行ってくるぞっと!羊と一緒にぶるぶる凍えて震えてくるぞっと!
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だいぶ久しぶりの更新になりました。
8月中は、ウランバートルやらモンゴル国内あちこちをまわっていました。
7月に撮影した写真を出したいなぁ出したいなぁと思っていたら、気がつけば秋…
うわぁ…。時間ってはやい。
なので、夏の間に取り貯めたカザフのウイと装飾品たちの写真は、
なにかの時にばぁとまとめて紹介したいなぁと思います。
さて9月にウルギーに戻ってみると、秋景色?
いやいや、田舎の方ではすっかり雪景色になってました。
↓サグサイ村への道中にて撮影。
草が一面黄色く色づいていて、その上に白い霜が降りてて。
山には真っ白く雪が降り積もりはじめます。
秋冬にみられるウルギーの草原の姿。きれいだなぁ。
約1ヶ月ぶりにウルギーのステイ先に帰って見ると、
ステイ先の妹たちがお出迎えしてくれました。
うーん、ステイ先はすっかりモンゴルでの第二の家になってます。落ち着く。
ウルギー市の様子は、離れる前とたいしてかわってなかったけど、
町の中に信号機ができたりして(前は無かった、と思う。)
ところどころ変化があったり。なかったり。
またここでの生活がはじまります。
たっぷりカザフ文化に浸かるぞっと。
またケステブログにカザフ文化のあれこれをいろいろ書き込んでいけたらなと思います。
***
9月22日はサグサイ村にて毎年恒例のイヌワシ祭りが行われました。
今年は祭りの前日に雪がふったせいで、例年以上に観戦中、寒かったぁ。。。
祭りの様子は、次回写真と一緒にご紹介したいと思います。
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そのほか・未分類
さて、前回も書きましたが、6月はじめからアルタイ村というところに行ってました。
なぜ、アルタイ村に行ったかと言えば、いろいろ理由はあるのですが、一番の大きな理由として、ウルギー市でのホストファミリーの家族の出身地であったことが挙げられます。彼等が生まれ育った場所やそこでの生活を、一度自分の目でじっくり見てみたいと思ったのです。
いま、同じ家で生活しているホストファミリーの親戚の子どもが、夏休みになり実家に帰省することになったので、彼女たちの家にお邪魔することにしました!
1件目はこちら!
ホストファミリーのお父さん:クグルシンさんの2歳年下の弟の一家です。
この家の長女ジャナル(19歳)と、現在一緒にクグルシン家で同居しています。
ジャナルの家は、アルタイ村のジャランガシというところにあります。
村の中心からおよそ25km離れたところで、山の中にあります。
クグルシンさんもかつてはここで夏を過ごしていたそうです。
夏もかなり涼しいので、夏営地も同じジャランガシの中でちょっとだけ移動します。
山あり、川あり、湖ありの美しい場所でした。
2件目はこちら!
クグルシンさんの12歳年下の弟の一家です。
この家の長女アイジャン(15歳)と、現在一緒にクグルシン家で同居しています。
アイジャンの家は、アルタイ村のママンゴラと呼ばれるところにあります。
村の中心から、およそ5kmほどの近いところに位置しています。
ここは、彼らにとっては冬営地となるので、夏にはここから離れた山中に移動しなければなりません。(今回、タイミングよく移動の様子を見る事ができました!)
と、いうわけで、上の2件に、それぞれだいたい1週間ずつお世話になりました。
さて、ウルギー市からアルタイ村へは、アルタイ村行きのタクシーを探していきました。これです、じゃーーーーーん!!!!!
このロシア製ジープに乗って、さあ出発!料金は片道10,000tg(およそ750円)
アルタイ村につくまで、およそ3時間。道中の景色のまたステキなのなんのって。
道中で見れるキレイな景色にわくわくしながら、あっという間に3時間がすぎ、アルタイ村に到着しました。
↓アルタイ村の様子です
アルタイ村からジャランガシまでは、ジャナルの親戚の人に頼んでバイクをだしてもらいました。バイクにノーヘルメット3人乗りしたのは初めてでした。笑
3人乗ってる様子をうまく撮れなかったから、せめて影の写真。
ぼこぼこ山道をバイクで行くのでとってもスリリングでした....。笑
そんなこんなで、結構わくわくしながらアルタイ村での生活がはじまったのです!
続く!
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カザフ語で、"Tesic Tas" と呼ばれる石をご存知でしょうか?
「カザフは、穴の開いている石(人工的に開けた石ではない)を
とても大切にするんだ!」
と、サグサイ村の若夫婦(Erjan兄さん&Bagsha姉さん)のところに遊びにいったとき、Erjan兄さんが教えてくれました。
ん?そういえば、この家のあちこちに、石が....。
小さな子どもの場合、肩に縫いつけるそうです。
こうして、悪いものから身を守り、幸運がくるようにとお願いするのだそうです。
さて、ここバヤンウルギーでは、トルコ的な文化もよく見かけるのですが、
トルコのお守りのひとつの「目」と呼ばれるものを非常によくみかけます。
どんなところに飾ってあるかというと。。。
携帯電話につけたり、
ブレスレットとして使ったり、
結婚した夫婦の写真にかけたり
このように、いろんなところにつけてます。
あるとき、子どもの肩に縫いつけてあるのを見かけたのですが、
「ん?なるほど?Tesic Tasも、このトルコの"目"のような働きをしているのかな?」
と、思ったりしちゃったりしました。
実は先日、田舎に行った時、仲良くなった11歳の女の子が、このTesic Tasを糸に結びつけてストラップみたいにして私にプレゼントしてくれました。
「姉さんにあげるよ。これつけてると、かわいくなるよ!」
と、言ってくれたので、服のチャックのところに結びつけておきました。ところが、この糸が、ボール遊びをしている間に切れてしまい、石がどっかに落ちてしまいました。当然、石を探そうとしましたが、広い草原でばたばた走りまわっていたものですから、どこに落としたかも検討がつかず、割とすぐに探すのを諦めて、石をくれた彼女のところにいきました。
「ごめんね。石、落としちゃったんだけど、見つからないんだ。ごめん。」
と、いうと、彼女は少し黙って、また
「かわいくなるよ!」
と、一言いいました。でも、そのときの彼女の目が、なんだか、泣くのを必死に我慢しているようなそんな顔だったんです。
あ、自分ばかだ。って思いました。その人にとって、どういう石なのかもちゃんと考えず、草原だから見つかるわけないだろうって思ってすぐに諦めて、謝ればいいと思ってました。とても恥ずかしいことです。
結局、そのあと、再び石探しをしました。夕方になって暗くなってしまったので、次の日に、ということになったのですが、次の日の朝探しても結局見つかりませんでした。
うーーん。どうしよう。。。と思って下を向いてた時、その子がやってきて、「はい。」っと、私に別のTesic Tasをくれたのです!(あとで知りましたが、Erjan兄さんはどうもTesic Tasを拾ってたくさん集めているようです。)
うう、ありがとう。今度は落とさないように、大事にします。。。
と、いうわけで、お守りとしてわたしも毎日身につけています。
そんなTesic Tasのおはなしでした。
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ウルギーでの生活がはじまって、2週間くらいが経過しました。
まだまだ生活には慣れないことも多いけど、なんとかやってます。
この2週間の間に、田舎に行ったり、色んなカザフ人の家に行ったり、
毎日なんだかんだと、忙しかったです。
最近は、どこに行くのも徒歩での移動なので、
一日平均2〜3時間は、てくてく歩いてます。
(日本でトレーニングを怠っていたツケがここで回ってくる。)
おかげで夜はばたんきゅー。
がっつり8時間は寝てます。
食事も、よく食べてます。
実はちょっと苦手だった馬の肉にもだんだん慣れてきました。
お茶も沢山飲みます。
カザフ人は、ほんとーーーーに、お茶をよく飲む!
カザフ語の方は、相変わらずめちゃくちゃ。
目が覚めたら突然カザフ語べらべらべらになってたーーー!!!
という、夢のようなことはなく、
毎日、身ぶり、手振り、全身使って表現してます。
伝わらない事も多いし、そのために歯がゆい思いをすることも多いけど、
ここがふんばりどころ。
彼等とカザフ語で会話できるようになりたいですから。
ウルギーに来てから見たものを、これから少しずつ書いていきたいなと思います。
ところで、昨日おとといと雪が降りました!
(と、いうか、おとといは吹雪いた...。)
雪がふると寒いけど、きーーーーんとした空気は気持ちいい。
今日は晴れて、山に降った雪がキレイにみえます。
ウルギーは、どこ歩いてても、山がみえます。きれい。
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