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月, 05 5月 2014 11:22

ピクニック先でチャレンジ

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今日は小学校の頃からの友人と近所の公園でピクニックにいくことになっていました◎
お天気は、あいにくの曇り空、しかも小雨でしたが・・・

 ( ´ ` )
 
それでも今日しか予定空いてないし!と決行することに。
 

実は今日、ピクニックついでに彼女に手伝ってもらって、どうしても挑戦したい事があったのです。
それは・・・


「テェルメ」です‼


テェルメとは、カザフ語で織りのことです。現地にいた時は、牧民さんの家に行く度に練習してたのですが・・・こっちに帰ってからは全然やる暇がなく。ああ、せっかく習ったのに勿体ない!


そこで今日、せっかく時間と場所と人手があるのだから、整経(せいけい: 経糸を整える作業のこと)から現地でやっていたように外でやってみようと思ったのでした。テェルメの整経は一人じゃできないけど、二人ならできる!
 
 
実は、整経はいつも現地の方に手伝ってもらっていたので、一から全部一人でやったことがなかったのです。順番自体はわかるんだけど、さて、うまく出来るかな〜。
 
 
で、早速やってみる。
 
 
 
 
金槌で木の棒をとんとん地面に打ち付ける。
(↑お約束ですが、このあと木の棒ではなく自分の手を金槌で打ち付けました。えへ。)


 
 
三カ所に棒を打ち込んで三角形を作り、その打ち込んだ棒にひっかけながら経糸を整えていきます。
このような整経の仕方を、「輪状整経」と呼ぶそうです。
 
 
友人Mは糸をぐーるぐるぐーるぐる回す役♪
 
 
 
 
三角形の一辺の途中のところで、木の板と棒を地面に打ち込んでそこで綜コウ(コウは糸辺に光: そうこう:緯糸を通す為に経糸を上下に動かす器具のこと )を作ります。私はこちらを担当。
 
 
 
 
うーん、いい感じになってきた!
 
 
途中何をやっているんだ?と公園に来てた人達もこちらの様子を見に来てたり。遊牧民のところで習った織りを実践してます〜というと、「あら。面白そう。あとでまた見に来ますね〜^^」なんて言ってもらってますますやる気UP!!!
 
 
 
経糸を全部まわし、セッティングが無事に終了!あとは、ポール代わりに打ち込んだ木の棒から糸を外して織り機に移すだけ!よっしゃ〜、いい流れじゃ〜〜〜ん♪
 


と、思った次の瞬間。
 
 
 
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
 
 
 
凍り付くアタシ。
(あとでMにきいたところ、顔がおかしなことになっていたらしい。異世界動物的な。)
 
 
 
全て経糸を準備し終わったこの瞬間、ここでようやくやってはいけない大きなミスをやらかしていたことに気がついたのです。ご覧頂きたいのは下の写真。先ほどの写真と同じですが、友人の後ろの部分にご注目
 
 
 
 
 
実は私、木の棒を3本打ち込む際に横着をしまして......
 
 
「お。こんなところに立派な杭がささっているではないか。公共物は有効に使わねば。」
 
 
と思って、木の棒を2本だけ打ち込み、残りの一本は公園の周りの杭を利用したのです。ところが、これ、上の部分に紐がついていて横の杭とばっちり繫がっていたのです。これ、どういうことになるかというと.......
 
 
 
 
ぬ、抜けない!!!!!汗
 
 
糸が上の紐にひっかかってしまって抜けない!やばい!!!!!!!
 
 
 
公共物を引っこ抜こうとも思いましたが、さすがに怒られるのは嫌だと思い、泣く泣く一本ずつ糸を切って結びなおす作業をすることに。あーーーー、なんて時間のムダ。。。
 
 
 
この作業中、先ほど見物に来てくださった方々が戻って来て、この残念さ加減に哀れみの言葉をかけていってくださいました。ちーん。アホすぎる。こんなはずでは.......。
 
 
とにかくひたすら結び変えたのですが、気がついたときには糸は収集がつかないほどぐちゃぐちゃな状態に。あれ、私几帳面なA型のはずでは?あれれ。
 
 
 
 
 
ここで気温が下がり、小雨がひどくなり、トイレにも行きたくなり.......。
というわけで、今回は織りに移る前に泣く泣く作業を断念することに。くやしいー。
 
 
 
 
 
しかし今回、よくわかったことがありました。あ、杭のミス以外でです。
 
 
 
★整経する際、三角形があまり小さくならないように、杭をさす位置をよく考える事。
あまり三角形が小さいと、今度織り機に移した時にうまくテンションがかからなくて失敗しそうでした。
実はこれ、現地で織りを教えてくれた人にも言われていた事でした。「あんまり小さく整経すると織れないのよ」と。あのときはよく意味がわかってなかったけど、自分で一からやってみて、やっと彼女が言ったことを理解する事ができました。


★整経のあと、綾をとるときの紐は、経糸に使った糸とは異なる素材にしたほうが、目立って便利。



まぁ、今回の失敗の決定打は杭でしたがね。
ああ、バカすぎる。外せばいいだけだったのに。
 
 
というわけで、反省点を考慮して、近々またチャレンジします!やるぞ〜!!!!


ちなみに、テェルメのセッティング方法を織り教室の皆さんにお見せしたところ、「整経と、綜コウと、綾を取るのを全部一度にやってしまうなんて、なんて合理的なのかしら〜!」と感想をいただきました。
 
 
ほうほう、そういうものなのか。
 
 
そういえば、先日刺繍を人にレクチャーしたときも「この刺繍、他の刺繍みたいにいちいち糸を切ったり繋げたりせずにひたすら縫い続けられて、すごく無駄がなくて合理的ね〜!」と言われたっけ。
 
 
時間に限りがある遊牧民たちがおこなう手仕事ですから、動きに無駄がないのかもしれないですね。
私も刺繍も織りもドンドン極められたらいいなぁ。練習あるのみ!
 
 
 

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