8月3日。バヤン・ウルギー県サグサイ郡に、車で日帰り旅にいってきました。
行先は2ヶ所。
最初の目的地は、サグサイ郡のカク。
カクは、標高2600mを超える高い位置にあります。
万年雪が降り積もった山々がそびえたつ綺麗なところです。
カクには、友人が夏営地を構えています。
留学中に何度かお世話になったエルジャン一家のところにご挨拶にいきました。
電話もメールもせず、いきなり会いに行ったので、ちょっとびっくりされました。
エルジャン家の奥さん、バクシャが織をしてるところでした。
彼女が作っていたこの織り紐、去年私がエルジャン家にプレゼントした双眼鏡のお礼にと織られていました。
幅の広い紐を正確に縫うために、頭を使って慎重に織り進めます。
「夢にみちゃうくらいよ」とバクシャ。
2mの長さに達していたので、そのまま切っていただいてくることにしました。
いつかの機会に、また日本で展示したいものです。
エルジャン家でお茶とご飯をごちそうになって、すぐに出発。
もう一か所の行先を目指します。
サグサイ郡の郡央近くに、留学中大変お世話になったマナ一家が夏営地を構えています。
マナさんの家には、それほどたくさんの家畜がいないので、わざわざ標高が高いところには移動せず、
草の状態がよいところで夏を過ごします。
彼らの家にもまた、何の連絡もせず、突然訪れました。
車が彼らの家に到着し、私が車から降りるとすぐ、マナ家の子供たちが私に気づいて走り寄ってきてくれました。
なかでも四女は両手を広げてすっごい笑顔で飛びついてきてくれたのでした!
来たことに対して、まさかそんなに喜んでもらえるとは思ってなかったから、彼女の心からの笑顔にこっちまですごくうれしくなりました。
その笑顔がみたくて、また何度でも来てしまう。
マナ家は子供が多く、その孫たちも多いです。小さな子供たちが、ウイの中をうろうろしてる。
みんなすごーくかわいいです。いい顔してる。
ベッドをみると、作りかけの刺繍布が立てかけてあります。
「先日嫁いだ三女に贈る布なの」と。
刺繍しているお母さんの姿はやっぱり綺麗でした。
この日は、ちょうどマナさんの次男の子供の成長を願う儀式の日でした。
1歳になった孫の足に、紐とヤギ(ヒツジ)の腸を結び付け、これをはさみできります。
切る人は、その家の家長であったり、客人であったり、歩くのがはやい人であったり。
紐を切るときに、「はやく歩けるようになりますように」と願いをこめて切ります。
このあとお祝いの肉を食べ・・・・満腹まんぷく。おなかが重くて転がりそうになる。
時間はあっという間に過ぎていきます。
泊まらずに帰るのが本当に残念だったのですが、「また来るね」と約束してマナ家を後にしました。
ウルギーに着いたのはすっかり夜。
サグサイではそれぞれ滞在時間は短かったけど、
久しぶりにみんなの顔をみれてよかった。とてもいい再会になりました。