さて、トラックと車で移動し、ヨルカの旦那さんの実家にやってきました。
部屋に入ると、机の上に食べ物がばっちりセッティングされています。
開始時間は12時の予定でしたが、予定時間をすぎてもほとんど人は集まらず・・・・
しまいには電話で親戚たちを呼び出ししてました。気合い入ってるんだか入ってないんだか・・・
人が集まるのを待っている間、なんとなく口元が寂しく、目の前にあったたくさんのお菓子やパスタをパクパクとほおばってました。(←あとで、これがまずかったと後悔する。)
しばし歓談の時間が続きます。
人が集まってきたころ、クグルシン家からもってきた大きな袋たちが開かれ始めました。
ヨルカの旦那さんの親戚に渡す贈り物たちです。
それぞれの中には、新しい洋服やお菓子、布などの素材など、合計50000-60000tg程度(現在のレートで約3500円ほど)のものが入ってます。これに加えて、絨毯が贈られることになってます(絨毯については、前回のblog準備編を参照)。
贈り物が渡し終えられると、今度はいよいよヨルカ夫婦に贈られる贈り物がお披露目されます。
別室で贈り物が広げられます。
贈り物は、ベッド、ベッドマット、ベッドカバー、壁掛け(刺繍布)、ベッドの上の部分の飾り、ベッドの足部分の飾り、ベッドカーテン、枕、枕カバー、食器、鍋など。
本当は新しい家に必要なものすべてを贈るので、さらに棚なども用意されるのですが、ヨルカたちがそれを希望しなかったので今回はこれだけ。
壁に刺繍布をはって、ベッドの周りを整えて完成です。
壁に貼られた刺繍布は、ヨルカのお母さん(クグルシンさんの奥さん)が縫ったもの。
娘を想いながら、1年近くかけてじっくり縫われたものです。
丁寧な縫い目からは、ヨルカのお母さんの性格も見えてきます。
これを作った彼女は本当に心温かいお母さんだなぁと感じるとともに、
きっとヨルカもそういうお母さんになるんじゃないかなと思いました。
ベッドが作り終えられると、ベッドの周りで飴が投げられて祝われます。
みんな必死になって飴を拾います。シャショー!
さて、お次は前日の夜に準備したダスタルカンが広げられます。
肉が皿の上に出され、果物とお菓子がもう一つの皿に出されます。
写真を撮るのに夢中になっていたのですが、「君も食べなさい!」と自分の指3本分の太さがある立派な肉を頂戴してしまいました・・・で、でかい・・・・食べきれるのか、こんなの。格闘すること20分。なんとか最後まで食べきりました。
うへぇ、苦しい・・・まぁ、肉も食べ終わったし、これで茶会も終わりかな?
そんなとき、信じられない光景が目の前に。
へ?ひつじ?
なんでいまさらヒツジ出てくるの、今食べたじゃん・・・と思ったら、早速お祈りがはじまる。
なんと、これから屠るというのです!そう、肉を持参した嫁側のご両親に対するお返しとして、
今度は旦那さん側のご両親が肉を出すというのです・・・。
屠畜がはじまると、ここで集まっていた人たちがそれぞれ家に帰り始めます。
あれ?これからまたみんなで食べるのでは・・・・
「みんなはそれぞれ家に戻って、自分たちの家でお茶を振舞う準備をしているのよ」
‼‼??
なんと、茶会は一回では済まなかったのです。
集まった旦那側の親戚たちがそれぞれの家で、嫁側の親戚を招待してお茶会を開くというのです。
嫁側のご両親にくっついてきた私はもちろんそのほかの茶会にも出席させていただいたのですが・・・
た・・・
食べ過ぎで腹が痛い・・・・
その後、旦那さんの姉が嫁いだ先でいただき
旦那さんのご両親が屠畜したものをいただき
この日は3頭分のヒツジを目にすることに。うっぷ。気持ち悪い・・・・・・・。
この時点で時刻は夜の10時。残りの家(5軒)は、翌日に行くことになりました。
私は・・・・・・・翌日は耐え切れず逃げました。はい。
胃薬!胃薬!カザフ人の茶会に参加するのには胃薬は必須アイテムだと実感しました。
翌日も、上記のごとくみんな肉を食べ続けたとのこと・・・どんな胃袋してるんだ。
ちなみにこの日は茶会だけではなく、お祝いの品を持ってきてくれたクグルシンさん側の親戚の人たちに
お礼返しをするなどもしてました。お礼を渡したり返したり。やり取りが多くて大変!っと言ってました。本当に大変そう。
そんなこんなで、2日間かけてようやくすべての茶会が無事に終わりました。
ヨルカ夫婦には、これからもずっと仲良く円満な家庭を築いていってほしいなぁと思います。