ケンデバイ家で滞在してた時のお話。
その日は、朝から空模様があまりよくありませんでした。
夕方17:00頃は羊&ヤギの搾乳の時間。いつものように家畜が放牧から戻ってきたので、いつものように搾乳する山羊と羊を一頭ずつ捕まえていくのですが、この日は群れの中に一頭様子がおかしい山羊が。。。
ん?
え!おいばやーーーーーい!!!(驚)
後ろから足が出てる!!!
う!
うまれる!!!!
びっくりして棒立ちしてると、すっと横からケンデバイさん登場。
山羊を見るや否や、出てる足をぐっと掴んで!
ちむちむちむちむちむちむちむちむちむちむちむちむちむ..........
ちむちむ言いながら引っ張る!めっちゃぐいぐい引っ張る!
でも、すぐ出てくるのかな?と思ったら、なかなか出てこない。
母山羊の悲痛な叫びがなんとも言えず.....
ううーーー。
がんばれーーーーー!!!!><
なかなか産まれない子やぎ。足だけ出てる様子を見てると、なんだかとても心配になってくる。大丈夫なのかな。ちゃんと産まれてくるのかな。おなかの中でちゃんと生きてるのかな。。。
引っ張ってはみたものの、まだ産まれないだろうとのケンデバイさんの判断から、放置しておくことに。ケンデバイさんは家に戻って昼寝。余裕だぁ。。。
私はというと、特になにも出来ないけど、何となく母ヤギと一緒にいました。
その日はすごく冷たい雨が降ってて、そんな中で母ヤギはホントに苦しそうで、じたばたじたばたぐるぐるぐるぐる動き回ってました。
ああ、無事にうまれてほしい。。。と、一緒に付き添うこと1時間。ですが、情けないことに、遂に自分が寒さに耐えきれなくなり、雨具を撮りに一瞬家に戻りました。
小屋に戻ると、なななんと、母山羊がいない!!!
え、どこ行ったの?!
と、小屋の隅に目をやると、あ!いた!
あ!
う、うまれた!!!!!!!!
よよよ、よかったーーーー(感激)
母親はとても穏やかに座ってました。相当痛かったんだと思います。産まれたばかりの子やぎは、ふるふるしながらも、めぇーーーーーっと力強く鳴きました。人間の赤ちゃんと同じように、鳴きました。
ちょうどその頃、雨もやみ、産まれたばかりの子やぎは、くたっと、地面にねそべってました。すぐに親から取り上げる事はせず、そのまま暫く置いてから、子どもだけ親から引き離し、温かいところに連れて行きました。
炉のところに連れてきたときは、めぇーめぇー!と泣きわめいていた子やぎも、炉の横にくると、ぽかぽか気持ちよかったのか、すーすーと寝てしまいました。かわいい。。。
翌日
ハイハイしながら(前足がまだしっかり立たない)母やぎのところに寄り添う子やぎ。お母さんの乳を求めて、めぇめぇと鳴いてました。ちっこい。。。
3日後には、自分でたてるようになってました。すくすく元気に育っていく様子が見れて嬉しいです。今頃、ぴょんぴょん外をあちこちを駆け回っているかなぁ。