イヌワシ祭り二日目は、やはりイヌワシを呼ぶ競技からスタートしました!
ですが、一日目と同じ方法で行われず一日目よりさらに高い位置からイヌワシを放します!呼ぶ場所も、腕にではなく、紐に結びつけて獲物にみせかけた肉を使います。
↑写真左手の山のてっぺんにイヌワシをスタンバイさせる。おお、来るのかな?
↑鷹匠さんが紐の先にくくりつけているのがイヌワシを呼ぶしかけ。ここに着地させます。
『カァーーーーー!』と、めっちゃ気合い入れてイヌワシを呼ぶ鷹匠さん達。会場にいる人達も一緒になってカァ!^^ すると、イヌワシが、高い丘のてっぺんから、ふわりと飛び出します。
暫くふわふわと宙に浮いているイヌワシ。これ、来ないんじゃないかなぁ。。。。。と、思ったら!突然急降下!ものすごいスピードで獲物めがけて飛んできます。はやい!シャッター追いつかない!!!
↑やっとの思いで撮ったのがこれ。
茶色い固まりが凄いスピードでシューーーっと飛んでいく感じ。
んで、がしぃ!!!!!!
↑がっちり足で掴む!
普通に降りてくるだけじゃなく、回旋して回旋してしっかり狙って降りてくるイヌワシも。いやぁ、魅せてくれましたよ!!!!!!はらはらどきどきして、すっごい面白かった!!!!会場も、「ブラボー!」とか「マンマミーヤ!」とか、拍手喝采!笑
イヌワシが無事に飛んできてくれて、鷹匠さんたちもとっても嬉しい様子でした^^
で、お昼タイム。
ちなみに、お昼ご飯にはこんなのを食べました。
羊肉と羊脂肪の串刺し!すっごいボリューミーで、かつ絶妙な焼き具合!こっちで焼き羊はめずらしく(だいたい煮て食べる)美味しく頂いちゃいました。お値段は、一本3000tg(約180円)。実は、この出店のおじさん、去年今年のサグサイ村のイヌワシ祭りでも焼き羊を販売してたのですが、去年は1本1500tgだったのに、値段が倍になってる?!
「あれ、おじさん、肉値上がりした?」と聞いてみると、「いま、肉の値段どこもあがっててねぇ。」とのこと。最近は、秋(屠殺シーズン)に入ったので、少しは肉の値段も下がってきたようですが、それでも前年に比べるとモンゴル国全体の物価が高騰していて、肉も例外ではないとか。うーん、大変だぁ。
さて、この日の興奮はイヌワシだけじゃぁ終りませんでしたよ。
そう!あれです!ククパルです!!!!
二人がそれぞれ馬にのり、馬に乗った状態のままヤギの死体を引き合うという競技。今回は死体ではなく、皮でしたが、それでも相当な重さがあり、また、かなりの乗馬技術が必要です。絶対、難しい。。。(ククパルについては、HP内の”カザフの騎馬競技”や、blogの"イヌワシ祭り2012@サグサイ"でもご紹介しています。)
今回は、ウルギー内のそれぞれの郡から2名ずつ、計24名が代表で出てきて、トーナメント戦を行いました。
最初は怖かったし遠目でみてたんだけど、決勝戦に近づくにつれだんだん会場全体がヒートアップ!こ、これは近くでみなきゃ面白くないんじゃないか?!と、思い、無謀にもめっちゃ近くに寄って写真とってみたんです。近くはめちゃくちゃ激しかった!!!!激しすぎた!!!!観客がみてるところに、馬がつっこんでくるは、周りにいる他の馬達もあちこち駆け回るは、こ、怖かった。。。
↑ヒートアップして
↑観客につっこんだ!会場大混乱!
いつかケガ人でるんじゃないだろうか。と思ったけど、いやぁ、面白かった。ただ、ファインダーから覗いてみてると、距離感がわからなくて危険でした。ドキドキした。。。カザフ人たちも、ククパル観戦は好きみたいで、しかも郡対抗戦なもんだから、自分たちのところの出身の選手への応援が激しかった!
それにしても、何度も言いますが、やっぱりククパルはすごいパワーと優れた騎馬技術が必要なわけで、カザフ人男性すごいなぁ、かっこいいなぁと、感心してしまいます。
↑渾身の取ったぁ!!!!ポーズ!
こんな感じで、あっという間にククパルも終ってしまい、お祭りはこれでおしまいかな、と思いきや。閉会セレモニーのあとに、まさかのもうひとイベントがありました。それは。。。
イヌワシに子狼を狩らせたんです!
会場には、4歳くらいの子狼が連れてこられ、観客から少し離れたところに放たれました。狼は放たれた瞬間走りだし逃げたのですが、イヌワシがものすごい勢いで急降下し、がっちりと狼を捕らえたんです!!!!
↑予め捉えていた狼を、放す
↑放した瞬間、イヌワシが降りてきて捕まえる
実際、イヌワシは滅多に狼狩りをすることはないと聞きましたが、狼をがちっとひと掴みしたイヌワシをみて、本当にびっくりしました。ちょっと(いや、だいぶ)怖かった。。。
最後どっきりするような幕の閉じ方をしましたが、とにかくこれで二日間のイヌワシ祭りが終りました。個人的には、写真も撮れたし、かっこいいイヌワシの姿もいいもの見れたし、大満足の二日間でした。^^