夏営地に行く前に
カザフ語で、櫛で梳かすことを、「Tara-」といいます。山羊の毛を櫛で梳かすことで、毛を刈るのです。
メェーーーーーーー!!!(訳: やめてーーーーーーー!!!)
一頭を二人掛かりでやって、20~30分くらいでしょうか。
ちなみに、この作業は、ウランバートルの隣に位置しているトゥブ県のモンゴル人家庭では、4月5月頃に行われていました。しかし、バヤンウルギー県はトゥブ県より平均気温が低いため、山羊の状態を考え、温かくなってきたこの時期に毛を刈るんだそうです。
これは、カザフ語では、カイー(kii)と呼ばれています。
羊や山羊の糞と尿が土と混ざりあって柔らかくなり、のちに固まったものです。用途は様々ですが、例えば燃料として燃やしたり、冬期に防寒対策として家畜の小屋の中に敷かれたりします。辞書などを見ると、肥料、こやし、なんて書かれ方をしています。
↓冬の小屋の中。カイーがずらっと並べられている。
ケンデバイさんのところのような田舎には、勿論沢山のカイーがあるわけですが、例えば、村で家畜を飼育している家庭は秋頃にこのカイーを購入して手にいれるのです。彼のところも、勿論販売しているわけで、5tg=約100,000〜120,000tg/約6,700〜8,000円で販売しているとのことでした。こういったものも、牧民さんの大事な収入源になるわけです。
新しい命
仔家畜の洗濯
招聘計画に関するご連絡
アイナグルさん招聘プロジェクトへのご支援、誠にありがとうございます!
連日沢山の方からの温かいご支援のお言葉、ご協力のお申し出をいただき、絶対実現させるぞと気合いが入ります。
只今、振込指定口座への振込みの確認と、クレジットカードのお支払い手続きの準備を進めております。
作業が遅くて、ご支援くださった皆様をお待たせしてしまい大変申し訳ありません。確認を行い次第、随時ご連絡をおこなってまいりますので、どうか今しばらくお待ちください。
昨日Squareからの口座認証が正常におこなわれまして、本日よりクレジットカード決済が正式にご利用いただけるようになりました。
すでにカードでのお支払いをご希望されているかたには、本日よりインボイス(ご請求)メールをお送りいたします。
お手続きのほど、よろしくお願いいたします。
アイナさん招聘のためのご支援は引き続き募っております。
何卒よろしくお願いいたします。
【ご支援お願いします】
前回の記事でお知らせしたとおりですが、2017年10月現在、私のカザフ刺繍の師匠であるアイナグル氏(モンゴル国に住むカザフ人)を、2018年1月に日本に招聘するべく動いています。
彼女を日本に招聘する目的は、主に
件名に「アイナグルさん招聘支援」、
*刺繍の色・柄はお選び頂けません。ご了承ください。
!注意事項!
★クラウドファウンディング形式によるご寄附の募集は2018年1月12日までとします。
アイナグルさん招聘プロジェクト始動
【刺繍の先生を日本に呼びたい!呼びます!】
わたしにカザフ刺繍をおしえてくれた先生がいます。モンゴル国バヤン・ウルギー県に住んでいるK・アイナグルさんです。
留学中、見よう見まね自己流でカザフ刺繍に取り組んでいた私でしたが、アイナさんは「それではダメだ」と、かぎ針の形の特徴から刺し方のコツまでひとつひとつ丁寧に教えてくれました。彼女がいなければ、わたしは日本でカザフ刺繍ワークショップを展開することもなかったと思います。
彼女は布の上に文様を描かなくても補助線さえ引けばすいすいと文様を縫うことができます。まるで機械のような正確さとスピードで刺繍していきます。わたしがこれまで日本に仕入れてきた刺繍小物は、ほぼ彼女の作品です。
そんな彼女を、以前からずっと、日本に招聘したいとおもっていました。
2017年10月現在、彼女を日本に招聘するための招聘書類を作り終え、月末より申請をはじめます。同時に、2018年1月の来日にあわせて各地で刺繍ワークショップをおこなう準備をはじめています。
刺繍作品製作のようす
アイナさんを招聘しての特別ワークショップは2017年10月現在、東京(2ヶ所)、長野、大阪、神戸、札幌での開催を予定しています。詳細が確定したところから、随時告知します。
また、アイナグルさんの招聘にかかる経費を集めるために、個人によるクラウドファウンディングをおこないます。こちらも改めて別記事にて告知しますので、何卒ご協力をお願いいたします。
本当に正直にいうと、今、とても不安です。アイナさんをうまく招聘することができるだろうかとか、研究と両立しながらこの計画をやり切れるだろうかとか、本当に今がそのタイミングなんだろうかとか、私にそんな仕事できるんだろうかとか、毎日まいにち、頭の中を色んなことがグルグル回っています。
ですが、今できるチャンスが少しでもあるのであれば、そのチャンスを無駄にしたくないと思いました。後悔したくないと思いました。自分がするべき全てのことに全力で取り組みながら、この計画を成功させたいと思いました。
アイナさんの作品より
2018年1月開催を実現させるために、どうぞ、応援のほどよろしくお願いいたします。
***
春の祝祭ナウルズとホームステイ 本場でカザフの刺繍を学び・作る8日間
http://www.kaze-travel.co.jp/oz-i-mn-sp-65.html
【告知】NPO法人しゃがぁの新「馬頭琴」プロジェクト
NPO法人しゃがぁ新プロジェクト
【ゴビ砂漠で伝説の馬頭琴演奏を収録し、CD・DVDにして届けたい!】
詳細はこちらのURLから!
https://readyfor.jp/projects/nergui_morinhoor
以前からNPO法人しゃがぁでプロデュースしてきたゴビの天才馬頭琴弾きネルグイ氏の演奏を、この夏、理事長の西村がモンゴル国のゴビにて収録しております。
撮影:西村幹也
今回のプロジェクトはこの収録した音源を、CD・DVDにして広く皆様にお届けするというものです。
(ずっと赤字状態で進行しているのですが・・・)
★なぜ、ネルグイさんなのか?
ネルグイ氏はモンゴル国のゴビ地方に住む遊牧民であり、馬頭琴奏者です。NPO法人しゃがぁと彼との出会いは、法人化する以前の1998年に遡ります。
★なぜ「今」ネルグイさんの音色を再収録するのか?
そんなネルグイ氏をNPO法人しゃがぁではかつてより様々な形でプロデュースし続けてきました。
1999年に初めてのネルグイ氏CDを製作し、沢山の人々にお届けしてきました。彼の演奏は多くの馬頭琴ファンに驚きを与えたにとどまらず、彼の演奏をCDやDVDで学んだ日本人馬頭琴演奏者たちは2014年にモンゴル国で開催された馬頭琴コンクールで多数上位入賞を果たすなど多くの影響を与えました。
しかし、初めてのCD収録から15年という月日が流れた今、モンゴルにおいて遊牧文化の在り方・馬頭琴文化の在り方は大きく変化しました。良きものとして認められ受け継がれてきた多くのものが、失われつつあります。彼のような自由な演奏スタイルの演奏者もまた、少なくなってきています。
そんな中、日本・モンゴル問わず今なお多くの馬頭琴奏者に影響を与え続けている伝説の馬頭琴弾きネルグイ氏の音色がどのように変化したのか、その様を収録し、多くの人々に届けたいと考えこのプロジェクトを立ち上げました。
近年急速に失われつつあるモンゴルの遊牧文化を形として残し、未来へと繋げていくためにも、是非ご支援のほどよろしくお願いいたします。
https://readyfor.jp/projects/nergui_morinhoor
↑READYFOR上のプロジェクトページ、色々詳細に書かれていますので、宜しければぜひご一読ください。
私たちの活動が誰かのもとに届くことによって、その活動が文化と文化を繋ぎ、人と人を繋ぎ、あらゆる世界を繋ぐもの、まさに「しゃがぁ(モンゴル語で、"くるぶし"の意)」になりますように、これからも全力で取り組む所存です。今後とも、ご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。
【告知】カザフ刺繍ワークショップ開催in大阪
コンサートと同時にカザフ刺繍ワークショップも全国各地で開催することが決定しました!
日にちと時間が確定して募集を開始したところから、随時こちらのblogでもご案内していきます。
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「カザフ刺繍ワークショップ@大阪Tina Lente」
日時: 2016年2月6日(土) 13:00~16:00[3時間]
参加費: 2,700円[道具代は含まれていません]
*鉤針とフレーム(道具)は、購入希望者にのみ参加者割引価格で販売します。
定員: 15名
会場: Gallery & Cafe Tina Lente
http://tinalente.web.fc2.com/access.html
お問い合わせ・お申込み:
06-6359-2448
tina_lente*cd5.so-net.ne.jp
*を@に変えてください。
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現地のカザフ人が用いる枠よりも小さい枠に布を張って刺繍します。
とはいえ、枠を抱えながらの鉤針刺繍はなかなかの難易度。
動作は単純だけど、奥深い。
理屈はよくわかるけど、なぜか難しい。
それが、カザフ刺繍の魅力かもしれません。
ちなみに!この日の夕方17:00~は、クグルシンさん(カザフのドンブラ演奏者)のソロコンサートがあります!
ぜひぜひ、ワークショップと合わせて一日たっぷりカザフの世界をお楽しみください!
皆さまのご参加、心よりお待ちしております!
【お知らせ】しゃがぁvol52を発行しました
北海道でNPO法人しゃがぁの住み込みスタッフになってからというものの、毎日なんだかんだと忙しくしています。
(NPO法人しゃがぁについては、こちらをご覧ください)
朝から仕事、しごとで、夜になると力尽きてしまうということもあり最近はここKECTEblogの方ではカザフの話をなかなか書けずにおりますが、実は、NPO法人しゃがぁの会報誌「しゃがぁ」vol52でカザフのナウルズ(春祭り)に関する記事を出しました。
会報「しゃがぁ」とは、NPO法人しゃがぁの理事長・西村幹也氏が1994年から毎年発行し続けている情報誌です。モンゴル・カザフなどの北方アジアの遊牧文化のあれこれについて、他ではなかなか見ることが出来ないような貴重な写真資料や解説が掲載されています。
過去に私もカザフ牧畜民宅での滞在レポートや、カザフ女性へのインタビュー記録などを掲載しています。しゃがぁへの3度目の投稿となる今回はカザフの春祭りナウルズについて。
以前、私がバヤン・ウルギー県に滞在中にもここKECTEblogでタイムリーな話題として紹介しましたが、今回はそのとき書ききれなかったような詳しい情報もたくさん書いてまとめました。実際に見たこと・伝えたいことを文章を書いて表現するということの難しさを痛感しつつ、最後まで楽しく書くことができました。→ナウルズに関する過去のblogはこちらから。
さて、会報「しゃがぁ」はどのようにして入手していただけるのかと申しますと、実はこの会報「しゃがぁ」、NPO法人しゃがぁの会員様に年に一回お送りしている会報誌なのです。ですから、会報をご覧いただくためには、NPO法人しゃがぁに新規入会をしていただくか、または会報誌代(1冊2000円)をお振込みいただくことになっております。
会報「しゃがぁ」vol52の発行に伴いまして、ただいまNPO法人しゃがぁでは賛助会員(会報「しゃがぁ」を年に1回購読できる会員)入会キャンペーン中です!新規入会してくださった方には、会報「しゃがぁ」のお好きなバックナンバー(~vol.45までのもの)3部をプレゼントしています。これはとってもお得な機会ですよ!
過去記事一覧は以下より。
http://www.shagaa.com/index.php/mission/shagaa/articles
会報「しゃがぁ」はフルカラー32pの印刷物です。
ご興味のある方は是非、賛助会員になってNPO法人しゃがぁの活動を支えてください。
入会に関しては以下のURLより。
http://www.shagaa.com/index.php/bosyu
と、すっかり宣伝になってしまいましたが、どこの本にも書かれていないふかーい情報が詰まったNPO法人しゃがぁの会報「しゃがぁ」。
この機会にたくさんの方々にお楽しみいただけたら幸いです。
[告知]モンゴル切り絵作品レンタル事業について
しゃがぁではこれまで各地イベントにてモンゴル切り絵の展示を行ってきましたが、この度その作品たちを一般レンタルすることにしました。
こちらの切り絵をレンタル料無料で1年間貸出します。
http://www.shagaa.com/index.php/2011-11-07-23-26-31
[要項]
料金:レンタル代金 0円(!!!)
作品送料(全国一律 3000円。発送手数料含む)
返送時の送料はご負担ください。
レンタル条件:同梱するA4サイズのアマルバト先生のプロフィース額を一緒に展示してください。
また、誰かに何か聞かれたら、NPO法人しゃがぁを紹介してください。
レンタル内容:B4サイズの額装作品3点
A4サイズの先生のプロフィール額
期間:一年間
なお、一年以内でももちろん結構です。
一年間を超えてのレンタルの場合は、作品の交換をお願いします。
いったん、事務局に作品を返却いただき(送料負担願います)、こちらにて作品入れ替えを行い、再度、お送りいたします。
再レンタルということで上記料金(送料:3000円)をご負担いただきます。
備考:レンタル作品点数のご相談承ります。基本的に送料+発送手数料(事務局の場所が場所なので、なんやかんやかかるのです)で済むと思います。
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アマルバト先生の作品が沢山の方々の目に触れたらいいなと思っています。
ぜひぜひ、ご活用ください。
Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/mominet/kazakh-mongol.com/public_html/components/com_k2/templates/default/user.php on line 260