金, 29 6月 2012 04:22

夏営地に行く前に

今回もケンデバイ家で見た事について。
夏営地に移る前のこの時期に、いくつかやらなければならない大切なことがあります。
今回はそれらについてご紹介したいと思います。
 
 
ひとつは、「山羊の毛刈り」です。
 

カザフ語で、櫛で梳かすことを、「Tara-」といいます。山羊の毛を櫛で梳かすことで、毛を刈るのです。
 
まず、毛を刈る山羊を捕まえます。
山羊の前足と後ろ足を交互に交差させながら、縄でしっかりと結び固定します。
当然、山羊はもうびっくりして、バタバタと抵抗するのですが....
その必死な山羊を見てるのが本当に面白い!!!笑
 

メェーーーーーーー!!!(訳: やめてーーーーーーー!!!)
 
 
メェーーーーーーーーーーーー!!!(訳: 離してーーーーーーーー!!!!)
 
 
 
メェーーーーーーーーーーーーーー!!! (もはや訳せない)
 
 
 
縛られて横たわっている山羊(めす)の乳をちゃっかり飲みにくる仔山羊ちゃんもいましたが。笑
 
 

一頭を二人掛かりでやって、20~30分くらいでしょうか。
解放されたときの山羊のほっとした様子がまた面白い。笑
 
 
自分も実際にやってみたのですが、それほど難しい作業ではありません。ですが、やはり、ケンデバイさんの梳かし方と自分の梳かし方は全然違います。私は、ついつい力を入れて引っ張ってしまったのですが、ケンデバイさんは力づくではなく、でも確実に丁寧に梳かしてました。
 
 
こうして、梳かされ刈られた山羊の毛が、市場で売り買いされ、加工され、冬に我々の手元に届くというわけですね。^^ 牧民さんたちの大事な経済資源というわけです。(ただし、今年は取引先である中国の経済状況に影響されてか、取引価格が例年と比べて暴落してしまい、牧民さん達もだいぶ厳しい様子でした。今年は1kg=45,000tg/約3,000円程度)
 

ちなみに、この作業は、ウランバートルの隣に位置しているトゥブ県のモンゴル人家庭では、4月5月頃に行われていました。しかし、バヤンウルギー県はトゥブ県より平均気温が低いため、山羊の状態を考え、温かくなってきたこの時期に毛を刈るんだそうです。
 
 
 
さて、もうひとつの大事な作業、それは「去勢」です。
 
 
去勢することを、カザフ語では「pic-」と言います。
今年産まれた子羊と子やぎの去勢をするのです。
 
 
2〜3人掛かりで行う作業です。子羊、子やぎを捕まえてひとりが前足をしっかり握り、もうひとりがナイフで皮をちょいと切り裂いて、中にある睾丸をぶちっと手で取り出します。もう、ぶちっと。
 
 
どうしようかなぁと悩んだんですが、ここではあんまりショッキングではない写真を公開しておこうかと思います。
 
 
睾丸はそれほど大きくなく、手のひらよりも小さいくらいです。取り出されたものは、別に食されたりすることもなく、そのまま廃棄されてしまいました。ぽいっとね。
 
 
子羊は、あんまりギャーギャー騒がず、どっちかというとびくびく震えてるだけでしたが、子やぎは、もうわめくは叫ぶは暴れるはで大変でした。でも、去勢後は、子羊も子やぎもシーーーーンと静かになってました。。。おいばやーーーい。。。
 
 
 
「毛刈り」、「去勢」とおこなって、さらにもうひとつ。
「カイーの整理」もしなくてはいけません。
 
 
 

これは、カザフ語では、カイー(kii)と呼ばれています。


羊や山羊の糞と尿が土と混ざりあって柔らかくなり、のちに固まったものです。用途は様々ですが、例えば燃料として燃やしたり、冬期に防寒対策として家畜の小屋の中に敷かれたりします。辞書などを見ると、肥料、こやし、なんて書かれ方をしています。
↓冬の小屋の中。カイーがずらっと並べられている。
 

ケンデバイさんのところのような田舎には、勿論沢山のカイーがあるわけですが、例えば、村で家畜を飼育している家庭は秋頃にこのカイーを購入して手にいれるのです。彼のところも、勿論販売しているわけで、5tg=約100,000〜120,000tg/約6,700〜8,000円で販売しているとのことでした。こういったものも、牧民さんの大事な収入源になるわけです。
 
 
というわけで、夏営地に行く前に、自分たちの小屋にある糞の掃除をしたり、去年小屋に敷いたカイーを外に運び出して整理するわけです。これがまた結構な重労働なのです。しめっぽいし、かびくさいし、重いし、腰にくるし。運ぶ作業がおわったあと、子どもたちはへとへとでした。
 
 
と、いうわけで、こういったやらねばならないことを済ませてから、やっと移動準備!となるわけですね。いやぁ、ホント、毎日毎日、いろんな仕事があるのです。。。
水, 27 6月 2012 10:02

新しい命

ケンデバイ家で滞在してた時のお話。
その日は、朝から空模様があまりよくありませんでした。
 
 
夕方17:00頃は羊&ヤギの搾乳の時間。いつものように家畜が放牧から戻ってきたので、いつものように搾乳する山羊と羊を一頭ずつ捕まえていくのですが、この日は群れの中に一頭様子がおかしい山羊が。。。
 
 
ん?
 
 
 
え!おいばやーーーーーい!!!(驚)
 
 
 
後ろから足が出てる!!!
 
 
 
う!
 
 
うまれる!!!!
 
 
 
びっくりして棒立ちしてると、すっと横からケンデバイさん登場。
山羊を見るや否や、出てる足をぐっと掴んで!
 
 
 
ちむちむちむちむちむちむちむちむちむちむちむちむちむ..........
 
 
 
ちむちむ言いながら引っ張る!めっちゃぐいぐい引っ張る!
 
 
でも、すぐ出てくるのかな?と思ったら、なかなか出てこない。
母山羊の悲痛な叫びがなんとも言えず.....
 
 
 
ううーーー。
 
 
がんばれーーーーー!!!!><
 
 
 
なかなか産まれない子やぎ。足だけ出てる様子を見てると、なんだかとても心配になってくる。大丈夫なのかな。ちゃんと産まれてくるのかな。おなかの中でちゃんと生きてるのかな。。。
 
 
引っ張ってはみたものの、まだ産まれないだろうとのケンデバイさんの判断から、放置しておくことに。ケンデバイさんは家に戻って昼寝。余裕だぁ。。。
 
 
私はというと、特になにも出来ないけど、何となく母ヤギと一緒にいました。
 
 
その日はすごく冷たい雨が降ってて、そんな中で母ヤギはホントに苦しそうで、じたばたじたばたぐるぐるぐるぐる動き回ってました。
 
 
ああ、無事にうまれてほしい。。。と、一緒に付き添うこと1時間。ですが、情けないことに、遂に自分が寒さに耐えきれなくなり、雨具を撮りに一瞬家に戻りました。
 
 
小屋に戻ると、なななんと、母山羊がいない!!!
え、どこ行ったの?!
 
 
と、小屋の隅に目をやると、あ!いた!
 
 
あ!
 
 
 
う、うまれた!!!!!!!!
 
 
 
 
よよよ、よかったーーーー(感激)
 
 
 
母親はとても穏やかに座ってました。相当痛かったんだと思います。産まれたばかりの子やぎは、ふるふるしながらも、めぇーーーーーっと力強く鳴きました。人間の赤ちゃんと同じように、鳴きました。
 
 
 
 
ちょうどその頃、雨もやみ、産まれたばかりの子やぎは、くたっと、地面にねそべってました。すぐに親から取り上げる事はせず、そのまま暫く置いてから、子どもだけ親から引き離し、温かいところに連れて行きました。
 
 
 
 
炉のところに連れてきたときは、めぇーめぇー!と泣きわめいていた子やぎも、炉の横にくると、ぽかぽか気持ちよかったのか、すーすーと寝てしまいました。かわいい。。。
 
 
 
翌日
 
 
ハイハイしながら(前足がまだしっかり立たない)母やぎのところに寄り添う子やぎ。お母さんの乳を求めて、めぇめぇと鳴いてました。ちっこい。。。
 
3日後には、自分でたてるようになってました。すくすく元気に育っていく様子が見れて嬉しいです。今頃、ぴょんぴょん外をあちこちを駆け回っているかなぁ。
 
 
土, 19 5月 2012 05:46

仔家畜の洗濯

 

こちらも、サグサイ滞在中の話しです。
 
 
とっても天気のよかったある日のこと。
ふらふらっと辺を散策してマナイ家に戻ると、お母さんが
 
 
「隣の家に行ってきな!アゲリケ(長女)と一緒に~~~~子羊を~~~~」
 
 
~~~~は、はやくて何を言ってるのかよく聞き取れなかった部分。
でも直感的に何かおもしろいイベントが始まるに違いない!!!!!!
と、察しました。
 
 
と、いうわけで、一眼レフもってダッシュ!!!!
 
 
柵の中をのぞいてみると、小さな家畜達と、アゲリケ、そして隣の家の若夫婦。
若旦那の足もとには、一個の大きな入れ物が。
その中には、水と、
洗剤みたいな薬みたいなものを入れたのか、
ちょっと泡立ってる。
 
 
「これから、家畜を洗う!!!」
 
 
おおおおお!!!
 
 
仔家畜の皮膚やら毛にくっついたダニなど害虫を退治するために、
ごっしごっし洗うという。
 
 
これが本当に見てておもしろかった。
うまく伝えられないので、写真をご覧いただきたいのですが....
 
 
兄さん「よーし、大人しくしろ」
山羊「あ!やめて!」
 
 
山羊「やめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(必死)」
 
 
山羊「めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(必死)」
 
 
 
こんな感じに悲痛な叫びが永遠に続く。
隣の家の兄さんはやれやれって感じ。
 
 
 
こんなかんじに絞られ
こんな感じに干され
 
 
極めつけはこいつだった
 
 
仔家畜「あーーーーーーーーーーーー」
 
仔家畜「あーーーーーーーーーーーー」←最早ホラー
 
 
ばーーーーーーん
 
 
片目がいっちゃってるーーーーー
 
 
さて、そんな洗濯作業も最初はたのしかったけど、
2時間ぶっ通しでやってると、洗ってる方は疲れてきます。
水にいれて、抵抗されて、ごしごしして、しごいて、抵抗されて。
 
 
大きな家畜は注射で済ませるという。
そりゃそうだよねぇ、こんなん全部やってたら疲れるよねぇ。
ちょろちょろ逃げ回る家畜を捕まえるのも一苦労。
 
 
 
こちらキレイキレイされた仔家畜ちゃんたち
 
 
兄さん、姉さん、本当にお疲れさまでした。。。
月, 30 10月 2017 01:56

招聘計画に関するご連絡

アイナグルさん招聘プロジェクトへのご支援、誠にありがとうございます!

連日沢山の方からの温かいご支援のお言葉、ご協力のお申し出をいただき、絶対実現させるぞと気合いが入ります。

只今、振込指定口座への振込みの確認と、クレジットカードのお支払い手続きの準備を進めております。

作業が遅くて、ご支援くださった皆様をお待たせしてしまい大変申し訳ありません。確認を行い次第、随時ご連絡をおこなってまいりますので、どうか今しばらくお待ちください。

昨日Squareからの口座認証が正常におこなわれまして、本日よりクレジットカード決済が正式にご利用いただけるようになりました。

すでにカードでのお支払いをご希望されているかたには、本日よりインボイス(ご請求)メールをお送りいたします。

お手続きのほど、よろしくお願いいたします。


アイナさん招聘のためのご支援は引き続き募っております。

何卒よろしくお願いいたします。


B1


月, 23 10月 2017 16:14

【ご支援お願いします】

【クラウドファウンディングにご協力を、または、ご寄附をおねがいいたします!】

前回の記事でお知らせしたとおりですが、2017年10月現在、私のカザフ刺繍の師匠であるアイナグル氏(モンゴル国に住むカザフ人)を、2018年1月に日本に招聘するべく動いています。

彼女を日本に招聘する目的は、主に
①彼女を交えた「カザフ刺繍ワークショップ特別講座」を開催すること。
②彼女に日本をみてもらって、カザフと日本の相互間の文化交流・国際交流を図る、です。
 
アイナグルさんは布に下絵をかかずに文様を縫うことができるのですが、彼女のような優れた熟練の縫い手は年々減少していて、今では数える程度しかいません。また、彼女自身も高齢になり、遠くに移動することが徐々に難しくなってきています。
 
「やるなら、今からもしれない・・・」
以前から、いつか招聘プロジェクトを実行したいと願っていたのですが、今年の夏、ついにその計画を立ち上げました。彼女を交えた「カザフ刺繍ワークショップ特別講座」では、講座中にアイナグルさんによる刺繍の実演もおこないたいと考えています。
 
ですが、彼女を招聘するということは、そう簡単なことではありません。ビザ発行にかかる諸経費、航空券、日本国内の移動費、滞在中の食費、宿泊代などアイナグルさん1人の滞在とはいえ、膨大な経費がかかります。ワークショップの収益をその経費に充てますが、それだけでは足りないというのが現状です。


***そこで、どうか、皆様のお力をお貸しいただけませんでしょうか。***
 
 
①アイナグルさん招聘に関わる資金を、個人のクラウドファウンディング形式で集めます。
 
以下の6つのパターンのうちからお選びいただき、
件名に「アイナグルさん招聘支援」、
本文に「御名前・ご支援金額・ご住所(リターン送付先)・お電話番号・希望入金方法(振込・クレジット)」をご記入の上、このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。まで、ご連絡をおねがいいたします。★は@に変換してください。


【30000円ご支援】セット数3⇒定数に達したため募集を締め切りました。ご支援ありがとうございます!(@2017/10/31)
リターン:カザフの刺繍壁掛け布トゥスキーズ1枚
aina3
今年のフィールドワーク中に廣田が現地で選んで入手した布をリターンとします。
どれも刺繍の状態の良い布を選んでいます。
 
*刺繍の色・柄はお選びいただけません。ご了承ください。


【10000円ご支援】セット数10⇒定数に達したため募集を締め切りました。ご支援ありがとうございます!(@2017/10/26)
リターン:カザフのティーパーティーセット
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・アイナグルさんオリジナルポットカバー(両面刺繍)
・アンティーク刺繍布で作った調理ミトンと鍋敷きセット(片面刺繍)
・カザフのお茶とお菓子
・ウルギーのお茶用茶碗2つ
を、セットにした豪華リターンです。
このセットで是非カザフのティーパーティーをお楽しみください。

*刺繍の色・柄はお選び頂けません。ご了承ください。
 
 
【8000円ご支援】セット数10⇒残り5(@2017/10/25)
リターン:カザフ刺繍トートバック(両面刺繍)とカザフ文様バンダナ
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定番人気商品であるアンティーク刺繍布を用いたトートバックと、カザフスタンで売られているカザフ文様入り正方形バンダナをセットにしたリターンです。
トートバックはお弁当箱サイズで使い勝手がよく、大判バンダナも文様入りで可愛いです♪ポリエステルで柔らかいので現地の女性のように頭に巻いて使っても◎
 
*刺繍とバンダナの色・柄はお選び頂けません。ご了承ください。
 
 
【5000円ご支援】セット数15⇒残り12(@2017/10/30)
リターン:カザフ刺繍ショルダーポシェット(片面刺繍)
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ウランバートルのカザフ刺繍のお店で販売されているポシェットです。このポシェット、小さいですがとても使い勝手がよく、写真ではスマホ・二つ折り財布・ティッシュ・ハンカチ・手帳・ペン・リップケース・定期が収納されています。裏に小さなチャックもついています。個人的におすすめの一品です!
 
*商品と刺繍の色はお選びいただけません。ご了承ください。
 
 
【3000円ご支援】セット数30⇒残り23(@2017/10/30)
リターン:アンティーク刺繍布でつくったミニポーチ&刺繍ボタンブローチ(両面刺繍)(約)10cm×10cm
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アンティーク刺繍布のはぎれで作った一点もののリターンです。どんな組み合わせになるかはお楽しみに!
 
*商品と刺繍の色はお選びいただけません。ご了承ください。
 
 
【1000円ご支援】セット数30⇒残り24(@2017/10/30)
リターン:アイナグルさんオリジナル刺繍によるミニポーチ(片面刺繍)(約)10cm×10cm
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アイナグルさんのオリジナル文様刺繍入りのミニポーチです。小銭入れなどにも。
 
*商品と刺繍の色はお選びいただけません。ご了承ください。
 

!注意事項!
★クラウドファウンディング形式によるご寄附の募集は2018年1月12日までとします。
★年末年始は返信が遅くなります。ご了承ください。
★リターンの発送は2018年1月末以降になります。
 
 
②ご寄附について
 
本活動に対するご寄附のご協力をお願いしております(リターン無し)。
ご寄附にご協力くださる方は、御名前・ご支援金額・希望入金方法(振込・クレジット)をご記入の上、このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。まで、ご連絡をおねがいいたします。★は@に変換してください。
 
 
**********
 
カザフ刺繍の面白さを沢山の方々と共有したいと願っています。
どうか、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
 
 
企画:廣田千恵子

【刺繍の先生を日本に呼びたい!呼びます!】

わたしにカザフ刺繍をおしえてくれた先生がいます。モンゴル国バヤン・ウルギー県に住んでいるK・アイナグルさんです。

留学中、見よう見まね自己流でカザフ刺繍に取り組んでいた私でしたが、アイナさんは「それではダメだ」と、かぎ針の形の特徴から刺し方のコツまでひとつひとつ丁寧に教えてくれました。彼女がいなければ、わたしは日本でカザフ刺繍ワークショップを展開することもなかったと思います。

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彼女は布の上に文様を描かなくても補助線さえ引けばすいすいと文様を縫うことができます。まるで機械のような正確さとスピードで刺繍していきます。わたしがこれまで日本に仕入れてきた刺繍小物は、ほぼ彼女の作品です。

そんな彼女を、以前からずっと、日本に招聘したいとおもっていました。

2017年10月現在、彼女を日本に招聘するための招聘書類を作り終え、月末より申請をはじめます。同時に、2018年1月の来日にあわせて各地で刺繍ワークショップをおこなう準備をはじめています。

 

B1

刺繍作品製作のようす

アイナさんを招聘しての特別ワークショップは2017年10月現在、東京(2ヶ所)、長野、大阪、神戸、札幌での開催を予定しています。詳細が確定したところから、随時告知します。

また、アイナグルさんの招聘にかかる経費を集めるために、個人によるクラウドファウンディングをおこないます。こちらも改めて別記事にて告知しますので、何卒ご協力をお願いいたします。

本当に正直にいうと、今、とても不安です。アイナさんをうまく招聘することができるだろうかとか、研究と両立しながらこの計画をやり切れるだろうかとか、本当に今がそのタイミングなんだろうかとか、私にそんな仕事できるんだろうかとか、毎日まいにち、頭の中を色んなことがグルグル回っています。

ですが、今できるチャンスが少しでもあるのであれば、そのチャンスを無駄にしたくないと思いました。後悔したくないと思いました。自分がするべき全てのことに全力で取り組みながら、この計画を成功させたいと思いました。

B3

アイナさんの作品より


2018年1月開催を実現させるために、どうぞ、応援のほどよろしくお願いいたします。


***

なお、招聘プロジェクトとは別に、(株)風カルチャークラブさんと共同で、アイナグルさんの家に行って、刺繍を学ぶツアー企画も進めています。こちらの情報もあわせてフォローしていただけたら幸いです。

【予告】2018年3月19日(月)出発
春の祝祭ナウルズとホームステイ 本場でカザフの刺繍を学び・作る8日間
http://www.kaze-travel.co.jp/oz-i-mn-sp-65.html

 

刺繍の話の途中ですが、ここでちょっと告知文を。
既にFacebookやTwitterでは連日告知していますが、私が所属しているNPO法人しゃがぁで新プロジェクトを立ち上げました。それに関連する資金をインターネット上でクラウドファウンディング制度を利用して募っております。

NPO法人しゃがぁ新プロジェクト
【ゴビ砂漠で伝説の馬頭琴演奏を収録し、CD・DVDにして届けたい!】

詳細はこちらのURLから!
https://readyfor.jp/projects/nergui_morinhoor

以前からNPO法人しゃがぁでプロデュースしてきたゴビの天才馬頭琴弾きネルグイ氏の演奏を、この夏、理事長の西村がモンゴル国のゴビにて収録しております。
 
 
↑演奏中のネルグイさんの様子
撮影:西村幹也

今回のプロジェクトはこの収録した音源を、CD・DVDにして広く皆様にお届けするというものです。
このプロジェクトにおいて、CD・DVDを製作する費用が不足しています。
(ずっと赤字状態で進行しているのですが・・・)

★なぜ、ネルグイさんなのか?
ネルグイ氏はモンゴル国のゴビ地方に住む遊牧民であり、馬頭琴奏者です。NPO法人しゃがぁと彼との出会いは、法人化する以前の1998年に遡ります。

彼の演奏はまるで野生馬のごとく、自由奔放で力強く、聴く者を圧倒します。私も初めて聴いたときは、その圧倒的な音圧に驚かされました。それに、聴いててすごく楽しいのです。先が読めない、ワクワクする感じ。次はどんな風に演奏するのか、引き込まれていく自分がいました。

楽譜が読めない彼の馬頭琴はその時々で自由に変化しながら奏でられます。彼はいつも彼の想像する最高の馬が草原を駆け巡る様子を表しながら演奏します。まさに遊牧文化の真髄を反映している演奏と言えるでしょう。

★なぜ「今」ネルグイさんの音色を再収録するのか?

そんなネルグイ氏をNPO法人しゃがぁではかつてより様々な形でプロデュースし続けてきました。
1999年に初めてのネルグイ氏CDを製作し、沢山の人々にお届けしてきました。彼の演奏は多くの馬頭琴ファンに驚きを与えたにとどまらず、彼の演奏をCDやDVDで学んだ日本人馬頭琴演奏者たちは2014年にモンゴル国で開催された馬頭琴コンクールで多数上位入賞を果たすなど多くの影響を与えました。

しかし、初めてのCD収録から15年という月日が流れた今、モンゴルにおいて遊牧文化の在り方・馬頭琴文化の在り方は大きく変化しました。良きものとして認められ受け継がれてきた多くのものが、失われつつあります。彼のような自由な演奏スタイルの演奏者もまた、少なくなってきています。

そんな中、日本・モンゴル問わず今なお多くの馬頭琴奏者に影響を与え続けている伝説の馬頭琴弾きネルグイ氏の音色がどのように変化したのか、その様を収録し、多くの人々に届けたいと考えこのプロジェクトを立ち上げました。

近年急速に失われつつあるモンゴルの遊牧文化を形として残し、未来へと繋げていくためにも、是非ご支援のほどよろしくお願いいたします。

 
★クラウドファウンディングとはなにか?
クリエイターや企業家がある目的を遂行するための資金の出資や協力を募ること。クラウドファウンディングでは資金を集める側は資金を出資してくれた支援者に対して何らかのリターンを提供します。今回しゃがぁではご支援くださった方々に、ご支援の金額に応じてしゃがぁオリジナルポストカードや新CD/DVD、未公開音源集などを差し上げます。
 
というわけですので、資金面でのご支援を募っているわけですが、是非ともこういった活動を広く認知していただくためにも情報の拡散・シェアなどにご協力をお願いいたします。

https://readyfor.jp/projects/nergui_morinhoor
↑READYFOR上のプロジェクトページ、色々詳細に書かれていますので、宜しければぜひご一読ください。

私たちの活動が誰かのもとに届くことによって、その活動が文化と文化を繋ぎ、人と人を繋ぎ、あらゆる世界を繋ぐもの、まさに「しゃがぁ(モンゴル語で、"くるぶし"の意)」になりますように、これからも全力で取り組む所存です。今後とも、ご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。

来年1~3月のNPO法人しゃがぁ主催「遊牧の民の調べコンサート2016」を開催しますが、
コンサートと同時にカザフ刺繍ワークショップも全国各地で開催することが決定しました!



日にちと時間が確定して募集を開始したところから、随時こちらのblogでもご案内していきます。
 
まずは、大阪!大阪では初の開催となります。

*********

「カザフ刺繍ワークショップ@大阪Tina Lente」

日時: 2016年2月6日(土) 13:00~16:00[3時間]

参加費: 2,700円[道具代は含まれていません]
 *鉤針とフレーム(道具)は、購入希望者にのみ参加者割引価格で販売します。

定員: 15名

会場: Gallery & Cafe Tina Lente
http://tinalente.web.fc2.com/access.html

お問い合わせ・お申込み: 
06-6359-2448 
tina_lente*cd5.so-net.ne.jp
*を@に変えてください。
             
*********

現地のカザフ人が用いる枠よりも小さい枠に布を張って刺繍します。
とはいえ、枠を抱えながらの鉤針刺繍はなかなかの難易度。


 

動作は単純だけど、奥深い。
理屈はよくわかるけど、なぜか難しい。
それが、カザフ刺繍の魅力かもしれません。
 

ちなみに!この日の夕方17:00~は、クグルシンさん(カザフのドンブラ演奏者)のソロコンサートがあります!
ぜひぜひ、ワークショップと合わせて一日たっぷりカザフの世界をお楽しみください!


皆さまのご参加、心よりお待ちしております!

 

北海道でNPO法人しゃがぁの住み込みスタッフになってからというものの、毎日なんだかんだと忙しくしています。
(NPO法人しゃがぁについては、こちらをご覧ください)

朝から仕事、しごとで、夜になると力尽きてしまうということもあり最近はここKECTEblogの方ではカザフの話をなかなか書けずにおりますが、実は、NPO法人しゃがぁの会報誌「しゃがぁ」vol52でカザフのナウルズ(春祭り)に関する記事を出しました。

 

 

会報「しゃがぁ」とは、NPO法人しゃがぁの理事長・西村幹也氏が1994年から毎年発行し続けている情報誌です。モンゴル・カザフなどの北方アジアの遊牧文化のあれこれについて、他ではなかなか見ることが出来ないような貴重な写真資料や解説が掲載されています。

 

過去に私もカザフ牧畜民宅での滞在レポートや、カザフ女性へのインタビュー記録などを掲載しています。しゃがぁへの3度目の投稿となる今回はカザフの春祭りナウルズについて。

 

 

以前、私がバヤン・ウルギー県に滞在中にもここKECTEblogでタイムリーな話題として紹介しましたが、今回はそのとき書ききれなかったような詳しい情報もたくさん書いてまとめました。実際に見たこと・伝えたいことを文章を書いて表現するということの難しさを痛感しつつ、最後まで楽しく書くことができました。→ナウルズに関する過去のblogはこちらから。 

 

さて、会報「しゃがぁ」はどのようにして入手していただけるのかと申しますと、実はこの会報「しゃがぁ」、NPO法人しゃがぁの会員様に年に一回お送りしている会報誌なのです。ですから、会報をご覧いただくためには、NPO法人しゃがぁに新規入会をしていただくか、または会報誌代(1冊2000円)をお振込みいただくことになっております。


会報「しゃがぁ」vol52の発行に伴いまして、ただいまNPO法人しゃがぁでは賛助会員(会報「しゃがぁ」を年に1回購読できる会員)入会キャンペーン中です!新規入会してくださった方には、会報「しゃがぁ」のお好きなバックナンバー(~vol.45までのもの)3部をプレゼントしています。これはとってもお得な機会ですよ!

 

過去記事一覧は以下より。
http://www.shagaa.com/index.php/mission/shagaa/articles

 

会報「しゃがぁ」はフルカラー32pの印刷物です。
ご興味のある方は是非、賛助会員になってNPO法人しゃがぁの活動を支えてください。

入会に関しては以下のURLより。

http://www.shagaa.com/index.php/bosyu


と、すっかり宣伝になってしまいましたが、どこの本にも書かれていないふかーい情報が詰まったNPO法人しゃがぁの会報「しゃがぁ」。

この機会にたくさんの方々にお楽しみいただけたら幸いです。



NPO法人しゃがぁから、新事業のお知らせです。

しゃがぁではこれまで各地イベントにてモンゴル切り絵の展示を行ってきましたが、この度その作品たちを一般レンタルすることにしました。
 
レンタルされる作品は内モンゴル出身の切り絵作家アマルバト先生の作品たちです。

 
アマルバト先生は中国で5本の指に入るほどの有名な切り絵作家で、先生の作品は中国だけでなく日本やアメリカでも展示されていますす。先生の作品は、モンゴル牧民の日常生活をモンゴル文様と共に描いたもので、どれもとても優しい雰囲気の作品ばかりです。
お店やモンゴル関係イベントでの雰囲気作りに、個人的に飾って楽しむために、大変おすすめの作品たちです。

こちらの切り絵をレンタル料無料で1年間貸出します。

ただし、送料と発送手数料として全国一律3000円を頂きます。
詳しい要項は、下記の通りです。
お問い合わせはKECTEお問い合わせフォーム、または、NPO法人しゃがぁお問い合わせフォームからお願いいたします。
http://www.shagaa.com/index.php/2011-11-07-23-26-31
 
***
 

[要項]
料金:レンタル代金 0円(!!!)
   作品送料(全国一律 3000円。発送手数料含む)
   返送時の送料はご負担ください。


レンタル条件:同梱するA4サイズのアマルバト先生のプロフィース額を一緒に展示してください。

また、誰かに何か聞かれたら、NPO法人しゃがぁを紹介してください。

レンタル内容:B4サイズの額装作品3点
         A4サイズの先生のプロフィール額


期間:一年間
   なお、一年以内でももちろん結構です。
   一年間を超えてのレンタルの場合は、作品の交換をお願いします。

   いったん、事務局に作品を返却いただき(送料負担願います)、こちらにて作品入れ替えを行い、再度、お送りいたします。

   再レンタルということで上記料金(送料:3000円)をご負担いただきます。


備考:レンタル作品点数のご相談承ります。基本的に送料+発送手数料(事務局の場所が場所なので、なんやかんやかかるのです)で済むと思います。

***

アマルバト先生の作品が沢山の方々の目に触れたらいいなと思っています。

ぜひぜひ、ご活用ください。



Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/mominet/kazakh-mongol.com/public_html/components/com_k2/templates/default/user.php on line 260